岡垣町議会 > 2020-12-07 >
12月07日-02号

  • "保護者"(/)
ツイート シェア
  1. 岡垣町議会 2020-12-07
    12月07日-02号


    取得元: 岡垣町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-03
    令和 2年 12月定例会(第4回)───────────────────────────────────────────令和2年 第4回(定例)岡 垣 町 議 会 会 議 録(第4日)                             令和2年12月7日(月曜日)───────────────────────────────────────────議事日程(第2号)午前9時30分開議  日程第 1 一般質問      1.12番  川地 啓輔      2. 6番  平山 正法      3. 4番  曽宮 良壽      4. 8番  安里 雅恵──────────────────────────────本日の会議に付した事件 日程第 1 一般質問      1.12番  川地 啓輔      2. 6番  平山 正法      3. 4番  曽宮 良壽      4. 8番  安里 雅恵──────────────────────────────出席議員(13名) 1番 木原 大輔君        2番 市津 広海君 3番 太田 清人君        4番 曽宮 良壽君 5番 太田  強君        6番 平山 正法君 7番 横山 貴子君        8番 安里 雅恵君 9番 神崎 宣昭君       10番 三浦  進君11番 広渡 輝男君       12番 川地 啓輔君13番 森山 浩二君                 ──────────────────────────────欠席議員(なし)──────────────────────────────欠  員(なし)──────────────────────────────事務局出席職員職氏名局長 太田 周二君     課長補佐 神屋 聖子君──────────────────────────────説明のため出席した者の職氏名町長 …………………… 宮内 實生君    企画政策室長 ………… 高山 昌文君広報情報課長 ………… 石井  学君    総務課長 ……………… 川原 義仁君地域づくり課長 ……… 廣渡 要介君    税務課長 ……………… 有働 貴幸君会計管理者 …………… 下村 智治君    健康づくり課長 ……… 秦   啓君福祉課長 ……………… 吉村小百合君    住民環境課長 ………… 高橋 賢志君こども未来課長 ……… 青山雄一郎君    子育てあんしん課長 … 神屋 智行君長寿あんしん課長 …… 船倉憲一郎君    都市建設課長 ………… 来田  理君産業振興課長 ………… 秋武 重成君    上下水道課長 ………… 橋田 敏明君教育長 ………………… 佐々木敏幸君    教育総務課長 ………… 中山 朝雄君生涯学習課長 ………… 神谷 昌宏君                      ──────────────────────────────午前9時30分開議 ○議長(森山浩二君) ただいまの出席議員は13名です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。起立、礼。 直ちに、本日の会議を開きます。本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。────────────・────・──────────── △日程第1.一般質問 ○議長(森山浩二君) 議事日程第2号、日程第1、一般質問を行います。 一般質問の通告書に従って、受付順に順次発言を許します。 まず最初に、12番、川地啓輔議員の発言を許します。12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) おはようございます。12番、川地啓輔です。議長の許可を頂きましたので、通告書に従い一般質問を行います。 思い起こせば、6月に一般質問させていただいたときの冒頭も同じ文面でした。今年1月15日に日本人初の感染症患者と確定診断なされてから、もう1年になろうとしています。この間に世の中は想定以上の事態であり、また生活様式も変化し続けております。緊急事態宣言をはじめとして、様々なことがあったことを、今ここで一つ一つ言うつもりはありませんが、日本人としての自助・共助・公助の力で、我が国は大変大きな混乱もなく、初めの1年を何とか乗り越えられたのかなと、約1年たって感じるところではあります。 来年以降も、このコロナを境に変化していくであろう社会にうまく適応していかなければなりませんが、今までの対策についての振り返りも同時に行われないと進化がないと思います。この件は、また別の機会で質疑させてもらおうと思います。 さて、本日は、このような近年まれな状態が起きたことも多少関連するか不明ですが、地域の在り方について少し質問させていただこうと思います。 以前、ある議員の一般質問の中で、老人クラブへの加入者が減っているという話がありました。意外な関心を持ったのですが、同じように実はPTAもそのような現象が起こりつつあります。 2014年に熊本市で、PTAを相手にした裁判があったのを御存じでしょうか。3年後、福岡高裁で和解したのですが、その条件は、PTAは任意団体であり、そのことを周知することでありました。その内容が瞬く間にネット等で広まり、全国的にごく一部ですが、PTAには強制的に入会しないでいいという風潮が生まれました。 実は、私が小学校のPTA会長時にそのことに影響されたある一組の保護者が、同じようにPTAを退会したいと申し出てきました。その当時は、PTAに入らないという実例も近隣の市町村では聞いたこともなく、一番最初に辞められてほかの学校に拡散してはならないという思いで、根気よくPTAのよさや利点を当時の役員とその家に行って話し、そのときは納得してくれたのですが、2年後、また同じことを言ってきました。辞めたい理由を聞いたところ、政治的背景も子どもに対しての考えも薄く、ただ単に順番的に役員が回ってくるのが嫌だという答えに、少し拍子抜けしたのとあきれた思いがしました。 結局、私たち役員の判断で、役員をしなくてもいいという特例を許して、PTAに在籍してもらったのですが、その判断がよかったのか悪いかったのかは今も悩ましいところです。 老人クラブもPTAも一昔前なら考えられませんが、実際に今の世の中では、このようなことが起きていますが、さて、同じように我が町の自治区への加入状況はいかがなのでしょうか。報道等でも、また町内の区長さんに聞いても、減っていると言われています。区に入らない原因は様々であるかもしれませんが、ここで町長に、1の(1)自治区未加入者増の原因と加入者増の取組について、岡垣町独自のものがあればをお聞きします。 また、教育長には、1の(2)学校でのPTAの必要性・任意加入に対してのお考え、事例発生時の教育委員会としての方向性をお尋ねします。 コロナ禍で家にいる時間が長くなってきました。それにより家庭の孤立化が急速に進むかもしれません。バブル後の失われた20年という言葉を聞いたことがあります。しかし、それは後になって分かったことです。今回は肌で感じます。何が失われたか、経済だけでなく、地域の人付き合いなどが希薄になった気がするのは私だけでしょうか。 そんな岐路に立たされた今この時の対応が、今後にとって大事になってくると考えます。共助は災害時だけのものではありません。町としても、区と連携して、また学校もPTAと一緒になって、横通しのいい風穴が空けばと願うばかりです。そのことでより住みやすい町になっていくと考えます。 さて、その住みやすい町を目指す一つの手段として、SDGsの事業に目を向けてみるのはいかがでしょうか。御存じの方も多いとは思いますが、SDGsとは持続可能な開発目標であり、2015年9月の国連サミットで採択されたものです。17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲット、さらにその下に232の指標があり、3段階で構成されておりますが、17の目標も、貧困や飢餓、健康や教育、また安全な水などの開発段階のグループ、エネルギーや働きがい、経済成長の産業的なグループ、気候変動や海・山の問題の将来的な諸問題の3つのグループに分けられます。 日本でも、2016年に第1回SDGs推進本部会合が開催され、2019年に発表されたSDGsアクションプラン2020では、1、ソサエティー5.0の推進、2、地方創生、強靭かつ環境にやさしい魅力的なまちづくり、3、次世代・女性のエンパワーメントと掲げられています。特に、2の地方創生に関しては、各地域もSDGsを活用して地方創生を実現していこうという流れになっています。近隣の自治体では、昨年度に福津市、今年度7月には宗像市がSDGs未来都市に設定されています。 簡単に説明しましたが、SDGsはもっと奥が深く、この与えられた時間では説明できませんし、私自身ももっと学ばねばと思いますが、世界や国だけでなく、地方の各自治体も目標を掲げて行動して、住みやすいまちづくりを目指すべきだと思います。 ここで町長に、2の(1)として、現在のSDGsへの思い、また町としての関連性についてどのようにお考えかお尋ねします。 同じように教育長には、2の(2)として、SDGs小中学校の教育にも取り入れるお考えがあるかお尋ねします。 日本が元気になるためには、地方創生のさらなる進展であると私は考えます。そのためには、各地方自治体の努力も必要ですが、大きな物事を動かすには、自治体と民間団体の連携も不可欠になると思います。実際に官民連携の場としてのプラットフォームを設置し、マッチング支援や分科会の開催、普及促進活動を共同で行っている自治体もあります。2の(3)として、岡垣町における民間団体・企業との連携の指針(災害時以外)を町長にお尋ねします。 今後、世の中が急激に情報化に変化することも、また今回のコロナ騒動のように予想もしない出来事がいつ再び起こるか、誰も分かりません。ただ、いつそのようになるかは不明でありますが、目標設定や民間との横のつながりなど、やれるべきはやっておかなければいけないのではないでしょうか。 来年度から第6次総合計画が実施されます。これまで多くの審議会が行われてきたと思いますが、その会議録を見てみると、基本的方向性として、1つ目が人口減少に対応した持続可能なまちづくりへの転換、2つ目が住民や企業等のさらなる協働のまちづくりの推進ときちんと書いてあります。この2つの屋台骨である基本的方向性が崩れないようにしなければなりません。 そのためには、行政だけでなく、我々町民もしっかりとした意識を持つことが必要になってくると思います。本日は、この基本的方向の初めの段階の質問になるかもしれませんが、あとは質問席でしっかり質疑させていただければと思います。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 皆さん、おはようございます。川地議員御質問の「1.地域とのつながりについて(1)自治区未加入者増の原因と加入者増の取組について」に対してお答えします。 まず初めに自治区についてですが、全国的に見ると、自治会や町内会などの名称があり、同じ地域に住む住民同士が豊かで住みよい地域をつくっていくために組織された任意の団体です。本町では、自治区と呼んでおり、岡垣町行政区の設定及び自治区の設置並びに行政連絡事務委託に関する規則の中で、行政区を単位とし、当該行政区の地域住民が連携または協調して自主的に活動を行い、かつ、規約を定め、民主的な運営がなされる団体と定義しています。本町には、従来から活発に地域活動を実践されている55の自治区があり、日頃から住民生活に密着した自治活動を推進されています。 議員御質問の自治区未加入者増の原因についてですが、先に自治区加入世帯の状況について述べさせていただきます。本町の自治区加入率の推移を見ると、平成12年度の調査では93.6%、平成18年度は90.6%、平成25年度は85.5%、直近の平成29年度は83.8%となっており、年々加入率が低下しています。その原因としては、近年、ライフスタイルや価値観の変化による若い世代の未加入や高齢化による自治区からの脱退、またアパートなどの賃貸住宅の入居者が増加したことなどによって、自治区への未加入世帯が増えていると考えます。 次に自治区加入者増の取組についてですが、自治区長会と町で作成した自治区加入促進マニュアルにおいて、町が行う取組、自治区が行う取組についてまとめており、お互いがこのマニュアルに沿って自治区への加入促進を行っています。 町が行っている取組の一つとして、転入時に住民環境課窓口で自治区の役割を紹介し、加入を呼びかけています。さらに平成26年度から行っている定住促進補助金制度では、自治区加入を補助対象の要件とすることで加入促進に取り組んでいます。 そのほかには、建築主や管理会社と入居者の自治区加入について事前に協議が進められるように賃貸住宅の建設予定情報を自治区へお知らせしています。また、自治区においては、加入の推進のほか、独自に生活実態に応じた区費の減免や、役員・出事の免除などの様々な対策が取られ、郡内では比較的高い加入率となっています。 自治区は、災害時の助け合いや高齢者の見守り、生活環境の向上など様々な取組をされており、本町のまちづくりにとって、欠くことのできないコミュニティ組織であると認識しています。町としても、今後とも、各自治区と連携・協力しながら、自治区への加入促進に向けた取組を進めていきたいと考えています。 次に「2.SDGsへの取組について(1)SDGsへの思い・町としての関連について」に対してお答えします。 SDGsは、2015年の国連サミットで採択された持続可能な開発目標であり、2030年を期限に持続可能な世界を実現するための包括的な17のゴールと取り組むべき169のターゲットで構成され、誰一人取り残さないことを理念とした国際社会共通の目標です。 現在、行政が担っている各種施策及び地域や団体に担っていただいている活動のほとんどが、SDGsのゴール1の貧困をなくそうから、ゴール17のパートナーシップで目標を達成しようまでのいずれかに該当しています。国のSDGsの達成に向けた実施方針においては、8つの優先課題が掲げられ、国際社会の一員として町としても取組を行い、目標達成に貢献する必要があると考えています。 また、SDGsの特徴である社会・経済・環境をめぐる広範囲な課題に統合的に取り組むという考え方は、豊かな自然と共生する岡垣町のまちづくりに合致するものと思います。加えて、地域活動ボランティア活動を背景に町が取組を進める協働のまちづくりについても、ゴール17のパートナーシップで目標を達成しように合致するものであると言えます。 このように、町としては、既にSDGsの達成に向けた取組の一端を担っていると言えますが、社会の大きな動きであるため、SDGsを意識したまちづくりを進めることが必要であると考えています。 次に「(3)民間団体・企業との連携について」に対してお答えします。 SDGsの特徴の一つとして、政府や自治体だけでなく、企業、団体、個人が役割を果たすことで、社会全体で目標を達成することも掲げられています。最近、本町においても、民間企業や個人がSDGs達成のために実施する社会貢献活動が見られるようになりました。このような背景から、現在策定中の第6次総合計画素案においては、SDGsの推進について本町を取り巻く社会情勢の変化の一つとして捉えています。 また、国の課題である将来的な人口減少は、本町も避けて通れない状況であることから、これまで町の強みであった協働のまちづくり担い手不足が懸念されます。そのため、総合計画素案においては、企業も協働のパートナーとして位置づけています。今後のまちづくりにおいては、これまでまちづくり活動への参画機会がなかった住民の方々も含め、民間団体や企業との連携が不可欠なものであると考えています。 なお、「1.地域とのつながりについて(2)PTAの必要性・任意加入に対しての考えについて、2.SDGsへの取組について(2)SDGs小中学校教育にどう取り入れるかについて」に対しては、教育長から答弁させます。 以上この場でお答えしまして、あとは自席で質問を受けながらお答えしますので、よろしくお願いします。 ○議長(森山浩二君) 佐々木教育長。 ◎教育長(佐々木敏幸君) 川地議員御質問の「1.地域とのつながりについて(2)PTAの必要性・任意加入に対しての考えについて」に対してお答えします。 PTAは、小学校及び中学校におけるPTA活動を通して、社会教育及び家庭教育の充実に努めるとともに、家庭・学校・地域の連携を深め、子どもたちの健全育成と福祉の増進を図り、社会の発展に寄与することを目的として活動する子どもの保護者と教師とによる社会教育関係団体です。 子どもが学校での集団活動に慣れていくためには、教育の出発点である家庭での教育と、学校での教育が足並みをそろえることが重要です。PTA活動家庭教育学校教育が連携し高め合う場であり、また、保護者同士または保護者と教師がつながりを持つ機会にもなっており、ぜひ多くの方に参加していただきたい活動であると思います。 本町では、各学校の運営にPTAから多大な支援を受けており、コミュニティ・スクールにおいては、PTAは学校と地域を結ぶ中心的な存在であり、なくてはならない団体です。各小中学校では入学説明会PTA総会などの際にPTA活動の必要性や意義について説明し、加入は任意となっていますが、各学校PTAの加入率は現在100%であり、一定の理解を得られていると考えています。今後も高い加入率を維持し、PTAと協力しながら社会教育家庭教育の充実に努めていきたいと思います。 次に「2.SDGsへの取組について(2)SDGs小中学校教育にどう取り入れるかについて」に対してお答えします。 SDGsにおいては、教育に関わる分野として、ゴール4、全ての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進すると記載されています。その実現のために、小中学校に関わるところでは、児童生徒に質の高い初等教育として確かな学力を身につけさせることや、持続可能な社会をつくることへの理解の促進、学習環境の整備などがターゲットとして挙げられています。小中学校では、SDGsが採択される以前から、持続可能な開発のための教育、いわゆるESDとして持続可能な社会実現に対する学びが取り入れられ、様々な教科で学んでいます。具体的には、小学校の理科では環境について学び、中学校の技術科では科学技術の進展を学び、家庭科では身近な暮らしについて学ぶなど、多くの場面で将来の世代も安全・安心に暮らせる持続可能な社会をつくっていくことについて学んでいます。 SDGsに掲げられた目標となっている多くの問題は、小中学校の教育現場でも取り上げられる身近なものです。小中学校では、これらの問題を取り上げるときに、恵みや豊かな生活を将来の世代につなげていくために、児童生徒が自分でできることに取り組む、そして行動を変えていくことで持続可能な社会実現を目指すということを学習の狙いとして、学んでいくことがESDです。 このようなSDGsの実現に向けた小中学校でのESDの取組は、まだ教職員に浸透できていないところもあります。今後も研修等を実施するなどして推進の鍵となる教職員のSDGsに対する理解を深め、持続可能な開発のための教育、ESDの取組を推進していく考えです。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 町長、教育長、ありがとうございました。 それでは、まず基本的なことからお尋ねしたいと思います。岡垣町における自治区との関係性、自治区と町、また区長と町の関係を説明をお願いします。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) 町長答弁の中にもありましたが、岡垣町の行政区の設定及び自治区の設置並びに行政連絡事務委託に関する規則の中で、自治区と自治区長を定義しております。 自治区については、答弁書の中で御説明いたしましたので、自治区長は、自治区を代表する者というふうに定義をしております。 また、町は町政の浸透を図るために、町長は各自治区に対し、文書の配布及び回覧、調査及び報告などの業務を委託しています。それに対して、自治区長は、自治区を代表して、まちづくりについて町長に意見を述べることができるとしております。 そういう意味からしますと、関係性としては、自治区と町は受委託の関係にあると思います。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) そしたら、ちょっと具体的なことを聞かせていただこうと思います。 各自治区に平等な施設を置くお考えはありますか。例えば、公民館、公園、避難所、ラジオ体操の広場が全てのところにはないと思いますが、その辺はどうされるんですか。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) 自治区ごとに施設の整備状況や立地条件、面積などが異なりますので、自治区ごとに施設の在り方は様々であると考えています。 自治区から、公民館、公園、ラジオ体操を行われるような広場を整備する要望がありましたら、各区の実情に応じて、個別に協議を行っていきます。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 区からは、やっぱりいろいろ要望が出ていると思いますので、真摯に対応していただければと思います。 そうしましたら、区の問題ですね。例えば、区同士の問題とかに、町としてはどのくらい対応できるのでしょうか。また、区内の大きな問題がいろいろあると思いますけども、そのときの対応は、どのようにされていますか。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長
    地域づくり課長(廣渡要介君) 自治区は、先ほども申し上げておりますように、その地域に住んでいる住民同士で組織された任意の団体、自治組織であると思います。基本的には、自治区同士、また自治区内で解決すべきと考えますが、自治区長より相談等ありましたら、必要に応じて解決に向けた協議を行っていきたいと思います。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) やはりいろいろ小さい問題とか区同士の、例えば隣接するところの問題とか、いろいろやはり問題あると思いますので、区長会で区内のことは地域づくり課へって言われているみたいなんです。何でも言ってくれっていうことを言われていると思いますけども、だからこそ、いま一歩踏み込んで取り組んでいただければと思います。また、区長の負担も大分増えていると思いますので、その辺を少し考えてやっていただければと思っております。 続きまして、新しくできる山田峠3丁目は、1丁目、2丁目と合流しないと聞きますが、その場合の公民館、公園等はどのようにまずまちづくりとして行われるかお尋ねします。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) 山田峠3丁目につきましては、開発計画の中で、公民館用地と公園、広場を確保してもらっています。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 公民館用地と公園の用地も確保されているんですか。 ○議長(森山浩二君) 来田都市建設課長。 ◎都市建設課長(来田理君) 山田峠3丁目については、公園ではなくて緑地という捉え方で、都市公園などが設置されるような形ではございません。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 山田峠3丁目、これから住宅が増えていくと思います。その場合、93戸ぐらいだと聞いておりますけども、初めから93戸集まるわけじゃないと思いますし、約2年、3年かけて埋まっていくのかなと予想されますが、初めに、例えば20軒集まりました、そのとき区としてどのような行動を指導されるのか。なかなか区が成立しないと要望とかも出せないのではないかなと思いますし、じゃあ、その間子ども会もできないのかという話にもなりますので、その辺の対応はどうされますか。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) まずは、今議員おっしゃるとおり、20軒程度では自治区としての設立は難しいと思います。新たな自治区として設立されるまでの間は、販売会社に行政連絡事務所として、広報紙の配布などの機能を担っていただくように協力を要請する予定としています。 また、自治区設立の際には、町も積極的に関わりながら、自治区設立準備委員会の設置や役員の選出、自治区の新しい規約案とかの作成など、設立に向けた支援を行っていきたいと考えています。 ただし、自治区は、住民同士の自由な意見・意思によって組織される任意の団体ですので、法律などで定められた運営方法や活動内容というのはありません。住民の皆さんが十分話し合った上で、無理のないような運営方法、活動内容を決めていくことが大切になります。 また、自治区設立の際には、住民の方から自治区が必要だという機運の高まりが大切になりますので、まずは地域の皆さんで集まる機会をつくって、自治区について話し合いを進めていきます。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) この地域、多分、若い人が、若い世代が入居されるのが予想されます。やはり若い人にも区に入りやすいような状況というか指導をしていただければと思っております。 続きまして、区の具体的な加入率ですね、町長の答弁のほうからも平成12年から言っていただきました。その間、17年間で約10%減っております。郡内では高いほうだと町長、言われていましたけども、例えば、柳川、うきは、糸島、岡垣町より大きい町でも90%以上確保しております。隣の芦屋町では、自治区担当職員制度というのがありますけども、まずその制度を、担当課長、御存じでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) 芦屋町のそういう制度については、職員を自治区に担当させてという制度があるというのは存じております。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) これは平成26年からできている制度なんですけども、私、芦屋町のほうに行っていろいろお聞きしました。いい面、悪い面もあるというのを聞いておりますが、いい面だけやはり残して、まだ継続しております。やはりこのように、職員の方も一緒になって区を盛り上げていくべきだと思いますけども、この制度のほうの活用、行う気持ちとか、その辺は、すぐ今答えられないかもしれませんが、どうでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) 芦屋町が、うちと比べて非常に加入率が低い、今年の、令和2年4月時点で55%ぐらいと随分低い中で、そのような制度を導入されているというふうに聞いております。 岡垣町の中で、町独自の取組としては、例えば、町営住宅に入居する方に、町営住宅住まいのしおりを使って、自治区の役割を説明した上で自治区加入について案内を行ったり、また若い世代の未加入の方も見受けられますので、本来、今年度、九州共立大学の地域連携事業の取組の一つとして、学生の意見を聞きながら自治区加入促進施策の検討を行う予定にしていましたが、新型コロナウイルスの影響によって具体的な取組ができませんでした。また、改めて令和3年度より、再度この取組が行えるように、九州共立大学に要請をしているところです。このような取組を町としては行っております。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 今、芦屋町は55%って言われましたけども、それで岡垣は八十何%、これで高いなということではないと思うんですよね。芦屋町の低さというのは、やっぱり自衛隊で転勤などがありますんで自然に減っているところもありますので、これで岡垣町80%以上あるということで安心しないで、今後も隣町は職員と住民が一緒になって町を盛り上げようという制度がありますので、その気持ちだけでも忘れないようにしていただければと思います。 続きまして、区に加入していない家庭には、でんたつくんなどは配置されているのでしょうか。また、一緒に聞きます。広報おかがきや、ごみ、回覧板の問題はどうされていますか。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) 地域情報伝達無線システムのでんたつくんにつきましては、条例によって、自治区への加入の有無にかかわらず、住民基本台帳に登録されている世帯には設置しております。 また、回覧板につきましては、自治区ごとの詳細については把握しておりませんが、未加入者には回覧板が回覧されていない区もあると聞いております。 また、ごみステーションにつきましては、未加入者からごみステーションの管理費をもらって利用してもらっている自治区もあると聞いております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 今、後ろの議員からもちょっとお話がありましたが、やはり私も基本的に思うんですけども、区に入っていないで、また難しい問題はあると思いますけども、ちょっと差別化とかその辺もすれば、また加入率増につながるのかなと、ちょっとこれ危険的な話かもしれませんが、そういった考えもあるんではないかなと、ちょっと私も感じます。 もう1点、アパートなどが、今岡垣でも増えていますけども、隣の宗像市なんかもアパートの家賃にも、もともと区費が入っているんですね。その辺の町の指導とか、答弁書でもあったかもしれませんけども、町の指導は具体的にどうされているか、しているかしていないか、ちょっとお答えいただけますか。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) アパートの家賃に区費を入れ込むということについては、具体的な指導というのはしておりませんが、自治区ごとの詳細は把握していませんけども、アパートの家賃に区費を含めて徴収してもらっている自治区があるという話は聞いております。 また、町長の答弁でもありましたが、賃貸住宅の建設予定情報などを事前に自治区にお知らせして、自治区では建築主や管理会社と入居者の自治区加入について協議を進められていると伺っております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) また、区、校区の見直しについて、ちょっとお尋ねしたいんですが。これは住居表示と行政区の差になると思うんですけども、例えば、百合ケ丘でも、一部の地域で住居表示が東松原になっています。また、旭台は海老津校区なんですけども松ヶ台は山田校区です。山田小学校の松ヶ台に住んでいる子が、旭地区を通って、今学校に遠いところ通っております。そのような見直しを将来的にでもお考えでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 高橋住民環境課長。 ◎住民環境課長(高橋賢志君) まず、行政区と住居表示の関わりについてですけれども、行政区の実施については、まず複雑に入り組んでいる町の境界を、道路、鉄道、河川等の永久的なもので区画し、地形、用途、面積、それから人口密度、それと家屋の密集度などを考慮して決定をさせていただいております。 この区域と名称の決定については、審議会ですね、自治区長とか関係団体、そういうところも意見を伺って、議会の議決を経て決定をされているものでございます。 現状としても、行政区という部分につきましては、なかなか一つの住居表示の中に入り組んで存在しているというところもありますけれども、住居表示と整合を合わせるというのは難しいのではないかというふうに考えております。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 難しいというお答えなんですけども、住んでいる住民はもっと住みづらいのかなって私は感じますので、その辺は住民の声を受け止めていただければと思います。 ちょっと通告から少しずれるかもしれませんが、定住促進という面でお尋ねしたいことが何点かあります。 岡垣町は、64%が町外で働いているベッドタウンであるゆえに、日中は働き世代が家にいないということがありまして、地元のことが分からず、団体活動や自治活動に参加したいでもできない人が多いという声を聞いております。そのような方に対して、どのような周知をされているのかお尋ねします。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) ボランティア団体などの任意団体の活動内容やイベントにつきましては、広報おかがきや町の公式ホームページなどで周知を図っています。また、自治区の活動につきましては、でんたつくんや回覧板などによって周知を図っていると伺っております。 今後も、各種団体の活動やイベントにつきましては、広報おかがき、町公式ホームページ、また、でんたつくんなどによって周知を図っていきたいと思います。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 婚姻届や転入届を出した人に一時的にキャンペーンで粗品を渡していたことがあったと思うんですが、その辺はまた町としてやる予定はありませんか。そのとき、たしかフォトフレームとか何かを配っていたと思うんですけども、例えば、民間と連携して、地元のいろいろ食べるところがありますけども、その食事券などを出すなど、若者、新しく住む人にも分かりやすく、町が分かりやすいようになるような民間団体と連携して何かキャンペーンとか行う予定とか、お考えでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 高橋住民環境課長。 ◎住民環境課長(高橋賢志君) 以前、ウエルカムキャンペーンということで、フォトフレーム等をお送りしていたことがございます。やめた背景として、要は、アンケートを取らせていただいて、その事業についてどうなのかということで、やはり事前の周知という部分もあったのかもしれないんですが、要は、来られたときに初めて知るとか、そういう部分があって、定住促進の効果にはつながらないということで、事業を廃止したという背景がございます。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 町長答弁の中であったんで割愛しますけども、住民環境課は新しく入ってくる人の一番最初の窓口になると思います。区に加入してほしいとか、いろいろお知らせがあると思いますが、十分に分かりやすく説明していただければと、まず要望します。 続きまして、例えばの例になるんですけども、高陽団地と松ヶ台のまちづくりの差が、これはどこが行い、どこが指導されましたでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 来田都市建設課長。 ◎都市建設課長(来田理君) 高陽団地と松ヶ台の団地、いずれも民間の業者によって開発されて造成された団地になっておりますが、道路の広さとか排水路、また公園の整備状況など、違いがあるのではないかなと思います。 高陽団地につきましては、都市計画法に基づく開発許可制度が制定される前に造成されたり、また建築基準法も改正される前に造成された団地ということで、行政側からの開発の指導が及んでいないところでできておったのかなと思います。このため、道路が急勾配であったり狭かったり、溝蓋がないような排水路が多いような団地になっております。 一方で、松ヶ台につきましては、都市計画法、建築基準法に基づいて、開発業者と行政側のほうが協議を行いまして造成された団地ですので、一定の秩序が保たれているところではないかなと思います。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 今、課長おっしゃられたとおり、今、やはりそういう溝蓋がないだの弊害が生じております。それによって、若い人が、空き家があるのにもう住みたくないという声もありますので、その辺を踏まえた、またまちづくりをお願いしたいと思います。 続きまして、これ全員協議会の資料で11月の分だったと思うんですけど、これすごい何かいい数字が出ているんですよね。福岡県内の33のサンプルの中で、県内で住みやすさランキング16位、町の愛着度3位、そして町をよくする活動への感謝度は、福岡県内で1位となっております。町長、この辺の、このアンケートをどのように評価されておりますか。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 6総に向けてアンケート調査をいたしました。住みやすさ、あるいは町に対しての愛着度、これが非常に県内でも高いほうに位置しているということですね。これは、住んでみて初めて岡垣町のよさが分かると、そういう評価だろうというふうに思います。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) やはり数字はいいんですね。そういった気持ちのある、志のある人が多いかなと、町内で多いのかなと私は感じます。やはり加入者増につなげるためにも、この数字を、数字というか、この気持ちを大事にして、まちづくりに今後生かせるようにしていかなくちゃいけないかなと思っております。 続きまして、PTAの件をちょっとお話しさせてもらいます。教育長の答弁で、今のところ町内のPTA加入率は100%ということだったんですよね。私のときに辞めさせないでよかったなと思っておりましたけども。 例えば、折尾西小なんかは、個人ではなくPTAとして、北九州市PTA協議会かなんかあると思うんですけども、それを脱退しておりますが、そのとき、そういった、例えば町内のどこかの小学校が町PTAを抜けるとか、もしそういったことがありましたら、どのように対応されますか。また、想定はしておりますでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 神谷生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(神谷昌宏君) 折尾西小学校は、北九州市PTA協議会、これ連合体組織ですが、そこから脱退されるということです。 岡垣町で言えば、岡垣町PTA連絡協議会というのがあります。また、その上に遠賀郡PTA連絡協議会という連合体組織があります。これらの連合体組織に所属することは、他校と連携した活動、それから情報交換を行うということで、大変有益なことだと考えております。 もし仮に教育委員会のほうに脱会の相談があった際は、その単位のPTAの状況を十分に把握しまして、意見も尊重しながら、連絡協議会と連携してPTA活動の意義や必要性について伝えるなど慎重に協議をしていきたいと思っております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 本文で言ったんですけども、本当、考えられないようなことが、今起きる時代です。しっかり想定をして対応できるようにお願いしたいと思っております。 PTAに関して、もう1点、PTA、皆さん御存じのように親と先生でつくる会なんですけども、先生たちに対するPTAの指導というのは、どのように行われているのでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 神谷生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(神谷昌宏君) 先生たちへの指導につきましては、各学校の校長先生など管理職が個別に行っておりまして、PTA活動の意義や必要性について教職員に説明し、積極的な参加を促しております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) これ、今申し上げたのは、私もPTA会長をしているときに、PTAの主催の祭りとかがあったんですけども、そのとき、今はちょっと変わってきましたけど、やはり先生が二、三人だけの参加とか、保護者はもう強制的に、真夏にやっていたんですけども強制的に参加という、そういった不平不満の声がありまして、校長先生が替わって大分よくなったんですけども、指導によって先生の意識も変わってくるかなと思っておりますので、その辺の御指導をよろしくお願いします。 続きまして、ちょっと時間がないので、PTAを減らさないように、関連して町寿連のことを聞きたかったんですけども、次回、質問させていただきます。 SDGsのほうに入りたいと思います。町と民間の基本的な考えは、関係性をお尋ねしたいと思います。町に協力したい民間会社は多いと思いますが、その場合の対応というかですね、例えば、寄附を申し込んできたり、場所の提供とか申し込んできたときの対応は、どのようにされるんでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 高山企画政策室長。 ◎企画政策室長(高山昌文君) SDGsですね。これ議員御存じのとおり、行政だけでなくて、やっぱり企業もその役割を担っていこうということがうたわれております。そのため、企業からの社会貢献活動、動きが出始めたということです。そういうふうな申入れがあれば、おのおのに判断をしていくことになろうかと思いますけれども、実際に、原則的には営利目的であれば、少しそこは御遠慮いただくということになりますけど、それ以外のことで後援するとかそういうことについて、個々に判断しながらやっているというふうな実態です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) 岡垣町内には、やっぱりそういった岡垣町をよくしたいという考えを持っている民間団体もたくさんあると思いますので、うまく利用という言い方は悪いんですけども、協力してやっていただければと思っております。 また、SDGsでまちおこしをというワークショップなどが今行われていますが、その支援のお考えはあるでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 高山企画政策室長。 ◎企画政策室長(高山昌文君) これも先ほど言いました、営利目的とかいろんな条件があります。後援するとかいう条件と同じで、公益性があるということが認められた場合については協力をするということにしています。 それで、秋ですかね、実際、SDGsのワークショップが開催された、職員もそれに多数参加させていただきました。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) やっぱりこういう取組は広めることが大事だと思いますし、まず基本だと思います。秋に、課長たちが参加されたというのを聞いておりますけども、やはり個人で今やられている方もいらっしゃいます。例えば、サンリーアイの一室を借りたり、その辺もやはりお金かかっておりますので、町として協力できるところは、どんどん協力していただければと思っております。 また、近場の北九州、福津、宗像も、SDGsの取組をやっておりますが、岡垣町はどう捉えているか、どのようなやり方をするか、本文、町長答弁の中でもあったんですけども、近隣の町が行うことによって岡垣町はどのように動くかというのをお尋ねします。 ○議長(森山浩二君) 高山企画政策室長。 ◎企画政策室長(高山昌文君) 国の制度であるSDGsの未来都市の取組ということで、北九州、福津、宗像ですね、そういう取組をされておるということは承知しております。経済とか社会とか環境とか、そういうことをテーマに3側面にして、先進的な取組ということで地域が選定されているというふうに伺っております。 町としましては、未来都市ということを掲げていこうという考えは、現在のところありません。ただ、SDGsのこの制度に、それぞれの課が行っています施策が合致するということであれば、当然それを活用していって、その数値を見据えながら事業を進めていくということです。将来的に、こういうふうな未来都市の取組を何かつくっていくという可能性はあると思いますが、現状では、ちょっと考えておりません。以上です。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) やはり宗像、福津、北九州なんかですね、この取組をやって、やっぱり活性化につなげていると思いますので、岡垣町としても、前向きに、いろんな事業をやって取り組んでいければなと思っております。 第6総でSDGsをどのように反映させるか、町長答弁でもありましたけども、もう少し掘り下げたお答えがありましたら、お聞かせいただけますか。 ○議長(森山浩二君) 高山企画政策室長。 ◎企画政策室長(高山昌文君) 答弁ありましたけど、今の現在の社会情勢の大きな変化の一つであろうというふうに整理をさせていただいております。6総では、協働のまちづくりを計画の大きな柱として捉えさせていただいております。そのため、協働のまちづくりにおいては、企業のほか今までも町に参加機会がなかった人、そういう方も、ぜひまちづくりに参加をしていただくようにつなげていこうというふうな形で、今素案が作成されつつあります。 第6次総合計画に基づく事業を進めていく上で、町民の皆さんへのSDGsの普及促進とか環境保全の事業、そういうSDGsを絡めたPRを行っていく、そういうことで総合計画の実行段階でSDGsを活用することは、十分にこれはあり得るというふうに考えております。 ○議長(森山浩二君) 12番、川地啓輔議員。 ◆議員(川地啓輔君) このSDGsなんですけども、人口減などの社会問題の、社会の仕組みを変えるきっかけになる取組であると私は考えておりますので、各部署だけではなく、町全体として、この取組のことを考えていただければと思っております。 最後になりますけども、1期目の私が言うのも大変おこがましいんですが、町長、本当にお疲れさまでした。勇退を表明した町長に対しての質問はどうかという声が、執行部からも同僚の議員からも聞きました。確かにそのとおりかもしれませんけども、私の今日の質問は、やはりここ10年の問題でありまして、やはり宮内体制ができて12年たっておりますので、その中でどのように対策されてきたか、いろんな町長の思いもあると思いまして、今日質問させていただきました。 それを踏まえて、また今後、新しい町長にも、もちろんどんどんどんどん問いかけて、町を活性化できるように一生懸命頑張っていきたいと思います。 時間になりましたので、今日の私の一般質問は終わります。以上です。 ○議長(森山浩二君) 以上で、12番、川地啓輔議員一般質問は終わりました。……………………………………………………………………………… ○議長(森山浩二君) ここでしばらく休憩します。なお、再開は、10時50分の予定といたします。午前10時29分休憩………………………………………………………………………………午前10時50分再開 ○議長(森山浩二君) 再開します。 6番、平山正法議員の発言を許します。6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 6番、平山正法です。議長の許可を頂きましたので、一般質問通告書に基づいて一般質問を行います。 私は、3月議会から、新型コロナウイルス感染症対策について一般質問を行ってきました。11月から全国の新規陽性者数も過去最多となり、第3波が到来したとも言われています。そこで今回は第4弾の質問をさせていただきます。 1.新型コロナウイルス第3波への対策について、(1)社会的検査ができるように支援すべきではないか。 全国各地で新型コロナウイルス感染者が急増し、新規陽性者数が1,000人を超える日が度々あるなど、春の第1波、7月から8月の第2波に続く第3波の感染拡大が起こっています。特に11月18日から新規陽性者数が2,000人を超える日が続いています。東京都の新規陽性者数は連日200人以上で高止まりし、12日には400人に迫り、19日には500人を超えました。感染の急拡大が見られる北海道、大阪、愛知、神奈川、埼玉の5道府県の新規陽性者数は、10月末から急増し、第2波のピーク時を超える水準となっています。 菅首相は11月10日、感染拡大への最大限の警戒感を呼びかけ、新型コロナウイルス感染症対策分科会から緊急提言が出されました。その内容は、クラスターになりやすい業界・集団における事前の連絡網づくりや、国民に対するさらなる行動変容の呼びかけなど、従来の対策の延長線上にとどまっています。陽性者を見つけ出すためのPCR検査も、これだけの感染の急拡大が起こりながら、その数は8月のピーク時を下回ったまま横ばいで推移しています。これでは感染の封じ込めなど到底できません。 現在、日本では既に感染拡大の第3波に見舞われているという現実を直視し、感染の爆発的拡大を抑止するために、次の対応が求められています。 1つ目は、大規模・地域集中的検査、社会的検査です。政府は今までよりも踏み込んだクラスター対応として、飲食店や外国人コミュニティでの事前の連絡網づくりや啓発の促進を強調しています。しかし、感染拡大を抑止するには、クラスター対策、点と線での対策にとどまらず、感染急増地、ホットスポットといいますが、感染急増地となるリスクのあるところに対して無症状の感染者を把握・保護するための面の検査が必要です。 また、医療機関、介護・福祉施設、保育園・幼稚園、学校、学童クラブなど、クラスターが発生すれば多大な影響が出る施設等に、定期的な社会的検査を行い、感染拡大を事前に防いでいくことが求められます。 9月議会で、私はPCR検査の拡充やPCR検査センターの設置を求めてきました。その結果、町長をはじめ、健康づくり課長、遠賀中間医師会の御尽力もあり、おんが病院にPCR検査センターが設置されました。これにつきましては感謝申し上げます。 そこで町長にお尋ねします。おんが病院にPCR検査センターが設置されたのであれば、医療機関、介護・福祉施設、保育園・幼稚園、学校、学童クラブなど、クラスターが発生すれば多大な影響が出る施設等に、町が支援して定期的な社会的検査を行い、感染拡大を事前に防いでいくことが可能ではないでしょうか。答弁を求めます。 (2)感染防護具等を現場に届けるべきではないか。各地で感染者が急増する中で、既に病床の逼迫や宿泊療養施設の不足が起こり始めています。また、地域医療を支える全ての病院・診療所に減収補填を行い、医療体制を全力で守ることも求められています。また、自治体としての役割では、感染防護具等を届けることなどが必要です。 そこで町長にお尋ねします。全国で感染拡大が広がる中、医療体制を守るためにも、感染防護具等を現場に届けるなどの対策も必要ではないでしょうか。答弁を求めます。あとは質問席から質問しますので、よろしくお願いします。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 平山議員御質問の「1. 新型コロナウイルス感染症第3波への対策について(1)社会的検査ができるように、支援すべきではないか」に対してお答えします。 新型コロナウイルス感染症の流行状況については、全国的に急速に感染が拡大しており、福岡県においても、感染者数は増加傾向にあるため、引き続き感染拡大防止に十分注意していかなければならない状況です。 これまで、新型コロナウイルス感染症の検査体制の充実が求められていたため、遠賀中間医師会がおんが病院の敷地内に遠賀中間地域外来検査センターを設置し、PCR検査を11月から始めました。また、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行に対応するため、一部の一般の医療機関でも、発熱等症状のある人の診察や新型コロナウイルス感染症に関する検査ができるようになりました。 さらに、無症状で検査を希望する人についても、おんが病院やおかがき病院が自費の検査を行っています。 このように、遠賀中間地域の検査体制は、地域医療を担う遠賀中間医師会の協力により、段階的に整備されてきました。 議員御質問の社会的検査は、無症状者を対象とするものであり、検査を受けて陰性だったとしても、その結果はその先を保証するものではないため、継続した複数回の検査が必要になります。また、冬場に感染症の流行が懸念される中で、無症状者に定期的に検査を行うことは、医療体制を逼迫させ、本来実施すべき感染のおそれのある人への検査に影響を与えることが考えられます。そのため、町では、無症状者への検査については、社会的検査の対象者全てではなく、感染すると重症化しやすい高齢者等に対象者を絞り、PCR検査の補助ができるよう県や遠賀中間医師会と調整し、本定例会で補正予算を計上しました。 新型コロナウイルス感染症をはじめとする感染症は、人や物の流れにより広域的に発生します。町単独での取組では十分対応できない場合もあるため、必要な対策については関係機関と協議していきます。 次に、「(2)感染防具等現場に届けるべきではないか」について、お答えします。医療従事者の皆様には、新型コロナウイルス感染症対策をはじめ、住民の健康を守るために御尽力いただいていることに感謝申し上げます。 これまで医療機関には、感染症発生初期のマスク不足に対して、町の備蓄していたマスクを配布し、11月からは感染防止対策のために使っていただける医療・福祉施設等職員感染防止対策助成金の交付を行っています。 さらに、県からもマスクや防護服など、診療や検査のために必要な感染予防資材の配布が行われています。 現在は、新型コロナウイルス感染症の感染流行が始まった時期に比べ、感染予防に関する資材は入手しやすい状況であり、各医療機関が必要数を購入し診療に当たっています。今後、新型コロナウイルス感染症だけではなく、新たな感染症が流行する可能性も考えられるため、マスクや防護服等を必要に応じて医療機関等に配布できるよう、備蓄を計画的に進めていきます。 以上この場でお答えしまして、あとは自席で質問を受けながらお答えしますので、よろしくお願いします。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 私は9月議会でPCR検査等の拡充を求めて、演壇でも申し上げましたが、遠賀中間医師会の御尽力、また、町長、健康づくり課長の御尽力もありまして、PCR検査センターが設置されたということで、まずありがとうございました。 このPCR検査センター、かかりつけ医が必要と判断した場合、保健所を通さなくてもPCR検査が受けられるというふうに伺っていますが、それでよろしいでしょうか。確認です。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(秦啓君) そのとおりでございます。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) では、抗原検査、これはできるのでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(秦啓君) 検査センターにおいては、抗原検査はできません。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 病院によってはPCR検査が受けられるところもあるというふうに思うんですけど、PCR検査ができない病院に行ったときに、検査センターがありますよというふうに病院から紹介されて、そこに行くというような解釈でよろしいでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(秦啓君) その解釈でよろしいと思います。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 遠賀中間医師会のホームページを調べさせていただきました。平日の午後3時から午後4時の1時間というふうに掲載がされておりました。結果が翌日の午前11時以降に分かるということです。そこでお尋ねしますが、1日どれぐらいの検査ができるのか。また、午後3時から4時の1時間というふうに限定しているのは、やっぱり医師会の入っている病院の先生方がいろいろ順繰り順繰り行ってやっているから、そういう時間帯になってしまうのか確認です。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(秦啓君) まず、1日の最大の検査数は20件というふうになっております。それと、平山議員おっしゃるとおり、医師会の会員の先生方が1週間のスケジュールを組んで、入れる、執務できる先生方がそこの検査センターに来ていただいているということで、そういう形の時間になっております。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) おんが病院では自費で検査を受ける仕組みだと思います。1回当たり税込みで2万7,500円、おんが病院の場合は無症状でも受けられるということで、疑いがある場合は保険が適用される、無症状の場合は全額自己負担だということですが、それでよろしいでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長
    健康づくり課長(秦啓君) 無症状の方が検査を受けて、結果が陰性だった場合については全額自己負担というふうになります。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) では、例えば生活保護の方、基本的には医療費が無料ですが、その生活保護を受けられている方が、コロナの疑いがあるという場合は無料で受けられるのでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 吉村福祉課長。 ◎福祉課長(吉村小百合君) 平山議員おっしゃるとおり、感染が疑わしい場合に受ける検査については無料で受けることができます。以上です。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 9月議会で、必要なときに必要な人が検査を受けられるようにと申し上げました。それは必要であるというふうに考えているという答弁がそのときされておりますけど、今回は、医療機関、介護・福祉施設、保育園・幼稚園、学校、学童クラブなど、クラスターが発生すれば多大な影響が出る施設等に、無症状でも定期的な社会的検査を行い、感染拡大を事前に防いでいくことが必要であるというふうに私は考えております。 町長の答弁では、町は無症状への検査については社会的検査の対象はしないで、感染すると重篤化しやすい高齢者に対象者を絞っていくという答弁を先ほどされました。ということなんですけれども、福岡市では検査体制の拡充ということで、市内の高齢者施設、障害者施設、医療機関で働く約11万人の職員に、症状がなくてもPCR検査が受けられるようになるということが新聞か何かに書いてあったんですけども、自己負担額は未定で1日2,500件で年度内に1人最大3回まで受けられるということであります。 北九州市でも高齢者施設に対するPCR検査が受けられるようになるというふうに聞いております。対象は約340か所の介護施設、約2万9,000人で入所者と職員が対象だと。回数は月に1回のペースで来年の3月までの間に最大3回まで、無症状者でも受けられるというものであるというふうに私は聞いています。 この北九州市の場合、行政検査とかではなくて、ソフトバンクの社会貢献事業によって検査が受けられるようになるというふうに私は聞いてるんですよね。費用が1回2,000円、なんか検査したのを運搬とかするので、それを入れると1回2,200円になるらしいんですが、これは市が負担するため無料で検査が受けられるというものであります。 そのPCR検査は医師が介入していないので、陰性か陽性は保健所が判断するというふうになっているそうなんですが、こういった事業もあるということで、果たして岡垣町でできるかどうか分かりませんが、活用できるのであれば、こういったものを活用して無症状の感染者にも対象を広げていくべきじゃないかというふうに私は思います。そうすることで、医療機関、介護・福祉施設、保育園・幼稚園、学校、学童クラブなど、クラスターが発生すれば多大な影響が出る施設等で働いている人にとっては安心して仕事ができるというふうに思うんですが、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(秦啓君) 保健所を持つ北九州市や福岡市、久留米市以外の福岡県内の高齢者施設、障害者施設の職員に対して同様に、福岡県が12月補正予算にPCR検査費用について計上しております。ですから、このため、希望者についてはこちらの事業を活用していただきたいと。あと、それ以外の高齢者等については今議会に計上させていただいております無症状者のPCR検査、一部負担ございますが、そちらのほうを活用していただきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 県が補正予算を計上しているということで、これ無症状の方でも職員であれば検査ができるというふうなものでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(秦啓君) そのとおりでございます。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) (2)の感染防護具等を現場に届けるべきではないかという質問に移りたいと思います。  町長の答弁では、必要に応じて備蓄を計画的に進めていくということであります。最初はばたばたしていましたが、だんだん落ち着いてきて備品もそろうようになってきたというふうに聞いております。医療現場だけでなく、やはり介護や福祉施設なども備えておかなければならないというふうに考えておりますが、介護・福祉施設の状況についてお尋ねいたします。 ○議長(森山浩二君) 船倉長寿あんしん課長。 ◎長寿あんしん課長船倉憲一郎君) 高齢者施設の利用者や職員に新型コロナウイルスの感染が疑われる、こういったケースが発生した場合は、速やかに必要な備品を配付できるように、町において現在ガウン6,000枚、フェースシールド500枚を備蓄していると、そういう状況であります。町の備品で不足するといった場合は、福岡県も備蓄をしておりますので、県のほうから配布されるそういった体制も整えられているという状況でございます。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 9月議会で、新型コロナウイルスとインフルエンザの感染拡大時期を迎えた場合、想像もつきません。日本は諸外国に比べてPCR検査が圧倒的に少ないです。このスピードで感染者が増え続ければ、早晩、医療崩壊ということになってしまうと考えますと申し上げましたところ、今まさにそのような状況になりつつあります。経済も動かしていくには、やはりPCR検査を拡充しなければ成り立ちません。その際、やみくもに広げても解決が得られない下で、感染震源地を明確にして、そこに面的に網羅的に検査をしなければなりません。感染力のある無症状者をどうやって見つけ出していくのかというところが、やはりこの新型コロナウイルス、鍵じゃないかなというふうに前からも言っております。 今、町もですね、ゴー・ツー・イート岡垣版を実施しております。その中で、もし感染拡大が広がれば、利用客ももちろん減ってしまうし、さらに飲食店に大きなダメージを与えてしまうんじゃないかなというふうに思います。安心して飲食店を利用していただくためにも、やはりPCR検査のさらなる拡充、これは絶対的に必要であります。今後も必要なときにPCR検査が受けられるように、やはり国に求めていかなければならないんじゃないかと。やはり国がそういったものをしっかりとしていかないと、このコロナはなかなか終息しない、感染拡大を抑えることができないと思いますが、国にそういったPCR検査を受けられるように求めていくという考えはあるのでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(秦啓君) PCR検査はまず検査時点での感染を判断するというものでして、幅広い年齢層が集まります。特に、感染リスクが高まる飲食の場においては、大人数、あるいは長時間でマスクなしでの会話、こういったものについては、まずは何よりも飲食店での感染防止対策、そして個人の感染予防、こういったものを求めていくものがまず第一というふうに考えております。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 今の制度では、PCR検査を受けるには保険適用、これをした場合でも少しお金がかかる。無症状の感染者の場合は全額負担しなければならない。とてもじゃないですけど、本当に低所得者の方とかですね、こういった方々は受けたくても受けられないという方もいらっしゃいます。もちろん職員の方々もなかなか受けられないという面も出ています。 12月の補正予算で、65歳以上の方のPCR検査については一部支援するということでありますが、それは補正予算のときにまた質問したいというふうに思います。 新型コロナウイルスの感染拡大、これを抑えるには、PCR検査を全額国庫負担で実施するしかないというふうに思います。検査が増えないというのは、自治体が財源を確保できていないからだというふうに思うんです。だからこそ国が責任を持って、国の主導でPCR検査を拡充していかなければならないというふうに考えます。 第3波が広がる中、まだ福岡県、そんなに大きな数字が出ていないという中、今後はどうなるか分からない。福岡県でも感染が拡大すると、この岡垣町でもどうなるか分からないというような状況になります。そのためにも第3波に備えていただきたい。町長の答弁では、こういった先ほど言われたことをしていくんだというふうにありましたが、やはりですね、町長、今期で勇退されるということでありますが、任期が満了するまでは新型コロナウイルス感染症から、住民の命、暮らし、そして経営者の経営を守っていかなければなりません。そういう覚悟を持って最後まで務めるべきだというふうに思いますが、最後にお答えをお願いします。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 任期まで、住民、町民の命と暮らしを守るため、私に責任があるわけですから、当然、命を守る、この観点から新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するということが最も重要視されなければなりません。暮らしはその命を守るために、このコロナウイルスの感染症の拡大ということがそういう事態になれば、やはり暮らしの一部はやはり制限される部分もあるんではないかと。そういうことも当然想定をしておく必要があろうというふうに思います。したがって、命と暮らし、密接な関係あるわけですから、まずは感染症拡大予防に町民の一人一人が全力を尽くしていただくと。そして、暮らしを守る経済活動、これについても拡大防止をさらに徹底をしながら、経済活動も通常の経済活動に近づけていくために最大の努力をしていかなければならないと。そういう支援を町としては当然やっていかなければならないというように思います。町長の間だけそれでいいのかということですけれども、町長の任期を全うしても、一町民として、あるいは住民としてもコロナ感染の闘いはあるわけですから、そういう面でも自分自身、コロナとの闘いの中で新しい日常を取り返すために全力を尽くさなくてはならないと、そういう気持ちでおります。したがって、任期中は町の最高責任者として感染予防に全力を尽くし、また、経済の再生に向けて全力を尽くす、そういう気持ちであります。以上です。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) ぜひとも先頭に立って、引き続き任期満了までは頑張っていただきたいというふうに思います。 これで私の一般質問は終わります。 ○議長(森山浩二君) 以上で、6番、平山正法議員の一般質問は終わりました。……………………………………………………………………………… ○議長(森山浩二君) ここでしばらく休憩をします。なお、再開は、午後1時30分の予定とします。午前11時19分休憩………………………………………………………………………………午後1時30分再開 ○議長(森山浩二君) 再開します。 4番、曽宮良壽議員の発言を許します。4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) 4番、曽宮良壽。一般質問を行います。 町民アンケートでは、我が町は自然が豊か、住みよいと町民に評価されています。今回の質問は9月定例会に続いて、土と風、生涯学習についての連載物として行います。過去の一般質問で取り上げたものも含め、例によって思い出すまま述べます。 学ぶ力には3つの条件があります。第1は自分自身に対する不全感。自分が非力で、無知で、まだまだ多くのものが欠けている。だから、この欠如を埋めなくてはならないという飢餓感を持つこと。第2はその欠如を埋めてくれるメンター。先達を探し当てられる能力。メンターは身近な人でもいいし、外国人でも、故人でも、本や映画の中の人でもいい。生涯にわたる師でなく、ただある場所から別の場所に案内してくれるだけの渡し守のような人でもいい。自分を一歩先に連れて行ってくれる人は全て大切なメンターです。第3がオープンマインド。人をして教える気にさせる力です。率直さと言ってもいいし、素直さと言ってもいいし、もっと平たく愛嬌と言ってもいい。この3つの条件をまとめると、学びたいことがあります、教えてください、お願いしますという文になります。これが学びのマジックワードです。 というのは、学ぶということを師と弟子との関係性を整理し端的に表したものとして誰かが書いたものですが、実にうまい表現だと思います。義務教育制度に当てはまるかどうか。これが学ぶの基本だと思いますが、どうでしょうか。学校教育とは違うのではないかと思っています。人類が生き伸びていく上で必須の天賦の力だと思います。母乳を通じた母と子の関係に通じ、母語を伝える保護者と乳幼児の関係に通じます。 「当今の毀誉は懼るる足らず。後世の毀誉は懼る可し。一身の得喪は慮るに足らず。子孫の得喪は慮る可し。」、この場で紹介したことのある佐藤一斎老師の言葉です。そうでない私への戒めとして、居間の目につくところにかけています。戦後の総理大臣吉田茂首相の養母に当たる方は、祖父である佐藤一斎老師の膝に抱かれて子守歌としてこんな言葉を聞いたのでしょうか。 「呑舟の魚は枝流に游がず」と墨書された吉田茂老師の揮毫による額装が、大久保利通老師の写真と並べてかけてある部屋に何度も伺ったことがあります。 リュウグウへの6年間の旅を終えて、浦島太郎ならぬ、はやぶさ2号が帰ってきましたが、カプセルを届けて新しい旅に出かけました。ため息が出る旅の長さと、お金と、積み重ねた知恵、学ぶことへの欲望に感動しています。 中村哲老師が受難されて、1年になります。中村哲老師の正義と、運河建設の現地の正義がかみ合わないのか、事の真相はいまだ明らかではありません。 山田洋次監督作品をこの場で幾つか紹介しました。それを機にサンリーアイ図書館のDVD映画作品を週1で貸出し利用することになりました。年間最低100作品を視聴することになります。この場でのテーマに沿い、幾つか備忘的に紹介したいと思います。 「アラバマ物語」、1962年に制作されたから、ほぼ60年前の作です。弁護士アチィカス・フィンチを演じたグレゴリー・ペックは、アカデミー主演男優賞を受賞しました。映画の中で重要な役を担う、今で言う閉じ籠もりのブーを演じるロバート・デュヴァルは、「ゴッド・ファーザー」では弁護士役で登場しますが、この場で紹介されるのは想定外でしょう。「アラバマ物語」は、基本人種差別を扱った1930年代のアラバマの小さな町が舞台ですが、受け止めたものは大きかったです。今回に限らず、合衆国大統領選挙のありように理解を深めさせるに十分でした。 法の正義と、地域・共同体・組織・国家の正義と、普遍的正義が、多分利害を含んだ中で異なることを分からせてくれたものです。私にとってです。カポーティはこの町で生まれたそうです。 「インビクタス」、モーガン・フリーマン演ずる南アフリカの大統領マンデラとマット・デイモンが演じるラグビー南ア代表の主将役を中心にした、政治とスポーツのノンフィクション的なイーストウッド監督の映画です。 ラグビーの強い国はどこか、なぜなのかを70%くらいは理解させくれる映画が、「イミテーション・ゲーム」と「ウィンストン・チャーチル」というDVDです。チャーチルがトイレでフランクリン・ルーズベルトに電話する場面があります。2人が密談の中で、合衆国欧州参戦のために日独伊三国同盟を理由に、日米間の戦争、日本の開戦を画策したのではという疑念を膨らませるに十分です。天才アラン・チューリングに理解と庇護を与えることがなければ、はやぶさ2号はなかったかもと思わせます。 ナチス・ドイツに奪われた画家クリムトの描いた肖像画「黄金のアデーレ」を取り戻したい一女性と弁護士のファミリーヒストリーめいたDVD「名画の帰還」も、ナチス・ドイツとホロコースト、異なる正義の歴史を考えさせて感じ入ったばかりです。帰還は個人への帰還であって、祖国からニューヨークへ旅して、いまだ旅の最中であり、評価額156億円のアデーレの旅は終わっていないと思っています。法的正義と国家の正義、個人の歴史から来る感情的正義が交錯するDVDです。 写真家ユージン・スミス、1978年に60歳で亡くなりましたが、亡くなって40年になるとは思えない新しさが私にはあります。詳しくはネットで検索していただくとして、ここで彼の写した写真の世界に与えたインパクト、水俣病を現地で取材してそれを世界に発信した、その正義に少しだけ触れようと思います。 水俣に3年間家を借りて、また千葉県市原市では、会社側から後遺症が残るほどの仕打ちを受けながらも取材を続けたエネルギーはどこから来るのか、学びの渦中にある私には分かりやすい説明はできませんが、今の理解として、時の正義の違いが水俣を生み出したとしか言いようがありません。 当時の日本が、社会の正義、法の正義、会社の正義、それを全部飲み込んだところでの政治的な正義が普遍的正義を考えていなかった。それは、正義では飯が食えない、正義では株主に利益が還元できないという、自分の正義を優先する習慣がいまだに続いているというところに通じているから、彼の撮った多くの写真がそれを鋭く指摘して訴え続けているからだろうと思っています。彼の写真を見るといつも自分の今の生き方がこれでいいのかと思わせられてしまいますから、インパクトは不滅で私にまとわり続けます。 三里松原について2点。総合グラウンドの土が風の強いとき、ほこりを上げて舞い上がり、風向きによって、新海老津、海老津、南山田、野間の住宅を襲うそうで、何人かの議員に相談したがどうもにならん、どうにかならんかと相談されました。金毘羅山の植樹された枝垂桜とその周囲の雑木が枯れます。麓の庭の桜が塩の害でやられたと確信を持って言われました。松原の被害で、風がかつてない強さで町中を席巻していると推測しています。 松原の麓のある方は、松原が駄目になっても自分たちの家には風がかなり上を通って、被害はそうでもないと、平然と言いながらも積極的に松原の手入れに励んでいます。松ヶ台のある女性に、松原がやられたら家が早くに傷んで手入れが大変になるばいと言うと、子どももいないし、後は誰かが適当に処分するだろうからどうでもいいと、松原への関心はないようでした。 さきの定例会での土と風を私なりにこの場面で整理すると、土も風も自然のもの、自然環境です。人間にとって都合よく働けば感謝され、そうでなければ、都合が悪ければ、人間がつくる社会環境が勝手に判断して憎まれる。社会環境が自分の都合に合わせて、手を入れて土や風を制御して、風として土である自然を扱う。扱い続けた歴史の上に今があると思っています。風の勝手とも言えます。ここでは総合グラウンドの風に舞う砂ぼこりをどうにかしてほしいと言うのではありません。思ってはいますが、所管が解決するでしょう。それが務めですから。 この場のために、昭和50年に有吉佐和子氏が著した「複合汚染」の一部を紹介します。学びの渦中の学びたてであります。 米はもみをつけておけば10年でも20年でも虫がつかず、腐らないという知識を持っていたからである。天保時代の種もみが見つかり、昭和になってまいたら発芽したという新聞記事を見た覚えがある。化学肥料で育てた米は3年以上の保存に堪えないことを知った。土が死んでるって、例えばどういうことですか。分かりやすく言えば、ミミズのいねえ土地のことだな。硫安かければよ、ミミズは即死すっから。土が死ぬことは、早く言えばミミズが死んだっちことだなあ。うちは死の農法をやめて14年になりますから、土も肥えて生き返りましたが、今でも除草剤ようけ使うてるところは、先に行ったらどうなりますんやろか。去年の稲は、ここらではうちだけウンカにやられませんでした。去年はウンカが大発生でしたが、死の農法をやめたところだけは、被害がほとんどなかったんですわ。 本当にこの頃は言葉が違ってきた。私でも子どもの頃は太陽をお日様と呼んでいたし、月はお月様と言い慣れていた。今の子どもにこう呼ばせている親が何人いるだろうか。太陽と水と土と緑、この大自然が人間を生み、育て、成長させている。この最も大切な事実を学校教育でも家庭教育でも教師や両親は忘れないでほしい。地球の生成からコンパニオンプランツ、水のこと、排出ガス規制にホンダがどう対応したかなど、土と風の話のてんこ盛りの一冊で一読をお薦めします。 教育長室にかかっている佐藤一斎の額装、そのてんまつから、さきの一般質問に対する答弁では、あれをかけた人がどなたか分からないとそう答えられました。多分歴代の教育長の中のどなたかではないかと推測をされ、調査された結果として、不明であるとの結論に至ったのではないかと思います。存命でない方で、私の推測では、安部教育長もしくは森田教育長、歴代の教育長の中で、町が生涯学習を標榜していた時代の教育長であった安部欽ちゃん、ちゃんづけして申し訳ありませんが、安部欽ちゃん以外に考えられません。骨董が趣味でもありましたから。 スマホに全体と落款を収め、心当たりの人、高尾に住む県立高校の書道担当を退職された田尻先生なんですが、サンリーアイ図書館でお見かけして声をかけました。落款のペンネームと本名の名を記したものを解説・説明してくださいました。この道40年の目です。出自は明らかになりませんでしたが、個人的な見解は伺いました。その場で、福岡教育大学書道科の服部一啓教授の個展が築上町の旧蔵内邸であると案内を頂きました。パンフレットも頂きました。行って、見て、感じて、本人にお会いして分からないなりに感動しました。初めての蔵内邸でしたが、とんでもない建物の維持管理を町がこれからどうするのか心配にもなりましたが。 私の書画のコレクション、資産には入りません。その中に福岡教育大学書道科の卒業制作展で求めた「恩寵」と書かれた書があります。大宰府高校出身の千鶴さんによるものですが、姓は知りません。1万5,000円だったと記憶しています。表装と額と紙と墨と筆の消耗の金銭的価値には多分足りないでしょう。床の間にかけて随分の月日眺めたものです。そのうち、あっと気づきました。寵の字のこの空間が少し広いかなでした。書の本格的な下地のない私が教えられた私にとって劇的な瞬間でした。 コロナ禍に教育大学に行くのははばかられますが、2つの宿題を持って時期が来たら訪問したいと思います。佐藤一斎の額装の出どころと千鶴さんの今です。千鶴さんが現役なら、再度「恩寵」を書いていただくこと、一啓さんには佐藤一斎師の原文は漢文ですが、「少にして学べば……」を書いていただいて、教育長に買っていただくことです。この項の余談として、岡中の、私を伸ばす、村を興すと記された石碑の書はとんでもないやばい京築の書家によるものだそうで、何でここにあると田尻先生も不思議に思っておられて、その由縁に興味を持っているそうです。 なぜ教育長室の額装にこだわるのか。宇佐美圭司氏の東京大学生協食堂にかけられた作品が解体されてどこかへ行っちゃた事件があったから。50年前、八幡東区にある村野藤吾設計の旧八幡市民会館横の美術館で、たしか企画巡回展だったろう、その会場で宇佐美圭司氏の作品に出会った記憶がありますし、その名前はそれ以来、頭の片隅に持ち続けていたから、行っちゃった事件は衝撃的でした。 今、絵画・彫刻等のお金に関わる市場は、著名な物故作家の作品はとんでもない価格で、市場に出てこないし、出さなくなって久しい、出ればニュースになる。近代絵画から現代絵画へ市場は移って、そこでの作品のやり取りが普通になっているとは、美術館に勤めている知人の話です。レンブラントは出ない、ピカソはもちろん、ポロックやアンディーは引っ張りだこ。だから徳島の大塚美術館が人気とは、行ったことのある人には分かります。 その中で宇佐美圭司氏の作品がそんな扱いを受けるとは、感性の上でも知的ないわゆる文化的なレベルの劣化が甚だしくやばい状態に、東京大学でさえある。誰が書いて、誰がかけたか、どういう考えでそうしたか、その記録がいつの間にか分からなくなって、いつの間にか消えてしまう可能性があるとすれば、誰かが日々積み重ねて行く中で、とんでもないやばい仕事をして、それが評価されないとしたら、寂しい限りではないですか。大事にしてくださいな。「黄金のアデーレ」は1941年にナチス・ドイツが奪ったものです。 家庭菜園を趣味にしてかなりになりますが、いまだ学びの渦中にあります。ネギ苗を育てる過程で、苗床にまいた種がどういうわけかとんでもなくやばいくらい芽を出して育ち始めました。調子に乗って、硫安を水に溶いて薄い液肥として散布しました。枯れ始めました。やばいです。しばらくの間、疑問で、専業農家の長男でサラリーマンの知人にそれを話すと、一発、浸透圧で終わり、ネギ苗も終わりました。理解はしましたが、身にはついていません。いまだに。この差はなんでしょうか。ずっと考え続けて結論は出ていませんが、野菜や魚、肉に適度の塩を用いて食べる方法を違える、いわゆる多様な食事に変える塩梅に通じると思い至った段階で、やはり失敗しながら先生にお願いして教えてもらう学びの3条件が必須です。生まれたときから農の環境にある者との違いは否定しようもありません。学校以前です。 10月31日だったと思います。朝食の場で妻が突然、人類の目的は何と思うと突っ込んできました。あまりの突きに絶句して言葉が出ません。無言でやり過ごしました。やばいです。ぼけも出ません。想定外の質問で。そんなことを考えて俺と日々同居しとるんか、お主、と思って着替えて家を出ました。事務所開きです。口数の多い男を黙らせるにはこの手の質問をするといいですよ、世の静かな女性方。 公園の草刈り後の後始末で、この場に登場した18歳になる孫との会話。三里松原の松葉かき、芦屋基地の松苗植えに、相談すると付き合ってくれる青春真っただ中。命令はしません。どうか、予定は、から始めます。予定がなければ、付き合ってやろう、じいさんの遊びだからの風情ではあります。 公園での草処理の休息時に、じいちゃん、僕たちの年金は大丈夫なん、もらえるっちゃろうかと、場所に合わない質問をしてきます。得意ではないが、これに答え切らんなら職場放棄に等しいと思う私は、それなりに真摯にしっかり答えたつもりです。コメントをする立場にないとは孫に対して失礼だと思っています。理解し納得したかどうかは、町長・教育長の答えを参考にしながら、正月に改めて話をするつもりです。前提は、お前たちに年金の心配をさせる俺たち政治に携わる者の責任はどうなっているという気持ちで、自分なりに孫に伝えることだと思っています。 公園の草刈りついでに、私が刈ってビニールのボランティア袋に詰めた草の行方について紹介しましょう。今朝、皆さんの控室卓上に届けたビニール袋の中の黒いもの。議長の許可を頂いて配付しました。その黒いものはミミズとカブトムシとコガネムシと微生物が処理した、元は公園の草の末路です。完全に土です。運の悪い方の袋には子どもの食べたお菓子の包装が残っています。その黒い土をふるって、石や腐葉土化しなかった木、プラスチック製のお菓子の袋などを別の袋に入れて、土は畑に、別の袋はリレーセンターに。約1年半かかったでしょうか。全ての刈り草がそういう対応されるわけではありません。一部は公費で公園からリレーセンターに、それから多分専門業者に、一部はそのまま草の肥料になるんでしょうか。黒い土の成分組成は調べたことはありませんから、肥料の3要素や微量元素は未確認です。費用対効果や原価だとか、経済は念頭にありませんから、多分成長戦略には無関係の遊びの世界です。期待は野菜の健康な成長です。戦略抜きの成長ですが、数値化できていないのが残念です。 9月定例会のこの場で町長に、昔といっても五、六十年前の船のこぎ方を紹介してもらいました。こぎ方で右に行ったり左に行ったりするとのことで、機会があったら教えていただこうと思いますが、その船もないだろうし、櫓があっても倉庫の隅に眠ってしまっているでしょうから、期待はしても実現は諦めています。FRP製の船体にエンジンとスクリュー、かじにGPSが搭載された今の船にはかないませんから。 鉄腕、稲尾和久を御存じの方も少なくなりました。存命なら83歳、70で亡くなり13年になります。別府市出身で漁師の7人兄弟の末っ子。漁師になるべく父親から櫓のこぎ方を徹底的に仕込まれた。それが後の鉄腕稲尾をして一流プレーヤーにする基礎になっているとは、稲尾和久を主人公にした映画を見て一番感じたことです。町長の腰の粘りは櫓をこいだおかげではないかと常日頃から思っています。これも生まれてからの環境なくしてはと思うところです。 私の育った佐伯市の山奥は海とは全く縁のない、かといって蒲江や佐伯湾で獲れたアジは氷がいっぱい詰まったトロ箱をそのまま自転車に積んで売りに来る行商がいて、たまにはであるが、夕食に1匹お頭つきのお皿をなめるようなごちそうでした。軽く手幅くらいのアジです。 私のいとこの連れ合いは大入島出身で、今は市内で事業をしていますが、もともと家業は島で真珠の養殖をしながら、ビワやミカンを作る兼業農家でした。酒席で、佐伯の殿様浦で持つの意味を聞き、またその裏づけになる文書が家にあるそうで、要はイワシが捕れる、それを加工して農業用の肥料として関西方面に送っていた。その際のお金の出入りが、また支払う藩への税に換わるものの出が分かる文書が家にあるとの話でした。 その彼が、近年の漁業の不振を嘆いて、シラスの漁期を少しだけ遅くすることを漁師に提案するが、聞き入れられないとのことでした。大きくなったシラスを捕る、網から抜けた小さめのシラスは生き延びて小魚の餌になる、それが大きな魚の餌になる。いわゆる食物連鎖が壊れている現状を変えない限り、不振からの脱皮はかなわないとのことです。シラス丼はメニューから外してください、魚料理を売りにする飲食店様。好物から外してください、お客様。 食物連鎖の壊れようは町長自身が感じておられることではないでしょうか。それを基本のところで壊してしまう、人工的に生成された未知だった化学物質。 山では、栗やシイの実、野イチゴ、アケビ。たまには高校生だった又従兄弟が炭窯の炭出しをするのを見学したり、毎日が今思えばドラマチックでした。田植えを手伝ったり、麦踏みをしたり、もちろん稲刈りや麦刈り、牛を連れてすきを担いだ伯父と一緒に山田に入ったことは忘れられない記憶です。今、その山田には杉が育って、伐期を過ぎた大きなものになって、昔の姿は分からなくなっています。昔はよかったなどという気はさらさらありませんが、かつては自然が豊かではなく、豊かな自然がその恵みを我々にもたらしてくれていた。確かに。 この記憶から、上高倉や内浦、上畑、湯川の山に入ると、50年前、60年前のその場所がどう村人と関わりを持っていたか容易に想像できます。私が所有する上高倉の土地のすぐそばを川が流れています。その川のここ25年の変わりようは1年ごとでは大差はなくとも、25年で生態はすっかり変わりました。川魚が減りました。テナガエビが姿を見せません。カニが石をはぐっても見ることが少なくなりました。ホタルは見に行くほどのものでなくなりました。代わりにイノシシの行き倒れの始末を担当課にお世話になったり、投げ捨てられたブラウン管テレビ2台を住民環境課で回収してもらったり、アナグマを捕獲して、その道のプロに食べてもらったり、ドラマチックではあります。刺激的です。 当然ビワの収穫期にはカラスが味見に来ます。隣のビワ畑は地にビワの袋が散乱して惨たんたるありさまで、日頃からカラスに、うちのビワより隣のビワのほうが、日当たりがよくて、大きくてうまいぜと念を送ってきたせいかなと少し反省するほどの被害です。イタチやタヌキも出ます。自然が豊かです。今年は日頃の刈り草やビワのための草のマルチの下のミミズを求めて、獣たちがかなりの宴会をした跡があちこち確認できて、自然の豊かさを堪能しました。狩猟免許の取得を決意したゆえんです。 波津の港の防波堤に、コロナのせいだけでなく、実際波止からブリが釣れるということで多くの釣り人が今年は多く訪れて、漁協組合員が迷惑をしている現状を先般の総務産業常任委員会の閉会中調査で聞きました。磯焼けや今年のサワラ漁の見込みなど、自然そのもののかつて豊かだった海がおかしくなってしまったことなど、町長御自身、一番理解しておられると思います。こうした現実を町民の皆さんのどの程度までが御存じでしょうか。 村での生活は、また漁場での生活は、金では、いわゆる貨幣がありさえすれば成り立つものでないこと、そこで暮らすとよく分かります。暮らしたことがないと分からない。都市生活は貨幣で金でおおよそ成り立つ。貨幣とサービスを交換すれば完結する。全てではなく、ほぼですが。町長が櫓をこいだ船は船大工が、櫓も多分大工が、櫓の海水につかる部分は多分アカガシで品質もそれなりで、その辺に立っていたものではない。問題はそれを加工する技術と道具で、櫓の海水につかる部分と、こぐ手元の木の部材をつなぐ技と、長時間の負荷に耐えられる金具で、大工も櫓をこぐ町長も、貨幣を頼りに注文はしないと思う。鍛冶屋が用意する金物に絶対の信頼を持てなければ注文しないし、鍛冶屋も絶対の品質に自信がなければ納品しないと思います。 貨幣の交換以上に信頼の交換が前提で成り立つ関係性が絶対である。船を動かす櫓は壊れてはいけない命に関わるものだからです。また同時に、それを操作する櫓をこぐ技も命がけで習得しなければ漁師足り得ない、想像ですが。間違っていますか、町長。 刃物を扱う者は、大工も、料理人も、農家も、侍も、鍛冶屋を大事にしなければなりません。鍛冶屋の技術の上に自らの技術があって、加えて研ぎの技術とそれをサポートする砥石の見極めが自らの仕事を左右することが十分過ぎるほど分かっているから、いいもの、いい技に敬意を当然のように払う。村落共同体ではお互いの存在価値を敬意を持って認め合っていたと言ったら言い過ぎでしょうか。 私の父が生まれた集落は、日向境の山の中の山の中で当時20戸弱でしょうか。小野姓と戸高姓だけだったろうと思います。現在12戸弱でいとこ3人の長女が先祖を祭りながら、養子である夫と長男夫婦と孫と5人家族で暮らしています。いわゆる区長は集会所に輪番で12年先まで決まっていて、年度と輪番の記された表が壁に貼ってあります。 父の生家の隣接地に神社があって、熊野からお札を持ってこの地に1200年前に訪れたのが始まりとされています。無住で神官は宇目の矢野大和氏で、平成の合併で宇目町観光大使から佐伯市観光大使に昇格といいますか、落語が得意な国学院大出の神官兼業の公務員でした。サンリーアイで会い、遠賀町の公民館で再会を果たし、その間に参院選大分選挙区で落選して、再会時には、講演業と宇目町の神社の神主と末社の神官を務めていました。その神社である熊野神社の境内地にイチイガシがあって、かなりの巨木で直径が2メートルはあろうか。その前に人間が立つと木の大きさが分かる。それは見事な姿でほれぼれします。小さい頃、里帰りの際、その境内で遊んだ記憶はありますが、この大きな木を認めたことはありませんでした。 いとこに話を聞くと、樹齢400年、業者が買う相談に見えたが、集落中で死んでも切らせんとのことらしいです。帰って父に聞くと、へえ、そげな木があったか、覚えがねえのうでした。そこにイチイガシは400年あったが、父にとってはなかった。生まれて20年、里にあるイチイガシをそこにあると意識しなかった。その後ももともとなかったものが突然あるはずもありません。思うに、あるものがあるときにはそれと気づかないが、失うとあったものを思い起こす。または外からの風が今あるものを知らしめるものらしい。鶴瓶氏の番組であったり、「ポツンと一軒家」であったり、地方を知る機会をくれる多くの旅番組が視聴率を稼ぎ支持を得ているのは、多分それでしょう。失ってから気づいても遅いんだけど、思い起こしても長くは続かないから、また失った状態が少し続くと、それがあるものになって常態化すると取り返しがつかないとも思わなくなる。以上、長くなりましたが、これらの話を禅問答の入り口として、町長、教育長にお尋ねします。 1.教育の目的について、(1)その認識を改めて問う。2.学校教育について、(1)金銭教育・年金教育は現場でどうなされているか、(2)環境教育についてはどうか。3.生涯学習について、(1)環境教育についての取組はどうか。また、宮内町長にあっては、1月下旬に3期12年の務めを終えられます。正月を挟んで一月強、船は波津の港に向かってエンジンをスローにしながら、接岸して家族の出迎えを受けるまで町長であり続けなければなりませんが、私の宮内町長に対する最後の質問として、思い残すこと、やり残したことはないだろうと勝手に思っていますが、町の将来については思うところが多々あろうかと思います。この場で披瀝していただければ幸いです。4.町の将来に期待するものをお尋ねします。残余の質問は質問席から行います。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 曽宮議員御質問の「4.町の目的について(1)町の将来に期待するもの」に対してお答えします。 我が町岡垣は、先祖、先輩諸氏が幾多の困難を乗り越え、明治40年10月に岡垣村を興し、昭和37年10月には、村から町へと町制施行し岡垣町となりました。岡垣村として55年、岡垣町として58年、通算すると113年となります。 明治、大正、昭和、平成、令和と時代は変わっても、孔大寺の山脈、山脈から見下ろす田園風景と響灘の白波砕ける三里松原海岸の自然の風景は今もその原型をとどめています。この自然の豊かさと自然の恵み、そして先祖、先輩諸氏のふるさと「おかがき」への郷土愛が、村づくり、まちづくりの礎であると確信しております。 町制25周年を記念して、町史が発刊され、町民憲章が制定されました。憲章本文には、「1.歴史に学び、自然を愛し、活力ある町をつくる。2.たがいに助け合い手を結び、ふれあいの町をつくる。3.教養と文化を高め、うるおいのある町をつくる。4.誇りと責任をもって仕事に励み、豊かな町をつくる。5.明るく健全な家庭をきずき、すこやかな町をつくる。」ことを定めています。 人口減少、少子化、超高齢社会や新型コロナウイルスやインフルエンザ等の感染症の脅威等、厳しく激動する社会・経済の状況下にあっても、村から町への歴史と伝統に学び、町民憲章が示す、私たち町民が誇りと責任を持って住みやすい町をつくるの精神を引き継ぎ、町執行部、議会、企業、地域住民全てが一丸となれば、我が町の将来を切り開いていくことができると期待するものです。やり残したこと、まちづくりの課題は山積しておりますが、これにつきましては、次の執行部に託したいと思います。思い残すことはありませんが、一つだけ、人、物、金があったなら、森林の整備を含む循環型社会の実現のための一歩踏み込んだ取組をやりたかったと思うところです。 3期12年間、町長として、今できること、今しかできないこと、今やらなければならないことを念頭に町政運営に携わることができましたことに、町議会はじめ町民の皆様方に深く感謝申し上げます。任期満了まで僅かですが、退任後は一町民として、そして協働のまちづくりの担い手として、常に学ぶ姿勢を忘れずに生涯現役を目指して頑張りたいと考えております。なお、「1.教育の目的について、2.学校教育について、3.生涯学習について」に対しては、教育長から答弁させます。 以上この場でお答えしまして、あとは自席で質問を受けながらお答えしますので、よろしくお願いします。 ○議長(森山浩二君) 佐々木教育長。 ◎教育長(佐々木敏幸君) 曽宮議員御質問の「1.教育の目的について(1)その認識を改めて問う」に対してお答えします。 教育の目的を一言で言えば、人生を健やかに生きていくための力を身につけさせるという人づくりだと考えています。教育基本法では、人格の形成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成と規定されていますが、幼児、小中学生、大人まで、その発達段階や希望に応じた能力をそれぞれの立場で身につけられるようにすることが広く教育の目的であり、その学びの環境を整備するのが教育委員会の役割ではないかと考えています。 これからも社会は大きく変化していくでしょうし、その時々で子どもたちが身につけるべき力も少しずつ変わっていくと考えています。また、社会の変化に対応できる力も、学校内外の経験で身につけていく必要があると思います。 以前の議会でも述べましたが、私は、小中学校の段階では、確かな学力・体力の育成、豊かな心の育成を2本柱として、中学校を卒業するときには、自ら考え、自ら進んで行動できる自立した子どもたちを育てたい。そして、岡垣町の次代を担う人材の育成を目標とし、日本や世界で羽ばたき、岡垣町を愛し、岡垣町を興す人材の育成を図っていきたい。このことは生涯学習の基礎になると考えています。 また、新しく学習指導要領も、小学校で今年度から、中学校では来年度から順次変わっていきます。大きなキーワードとして、地域に開かれた教育課程と、主体的・対話的で深い学びがあります。学校、家庭、地域が連携して子どもたちを育てる。そして、教師の教え込みからの脱却を図り、子どもたちの主体的な学びを創造することであり、大きく指導方法も変わってくると思います。このことからも教職員の指導力向上が最も重要だと思っています。 教育長としての目標を達成するためには、各学校の校長の特色ある学校経営をはじめ、教職員が前向きに取り組む力が絶対に必要だと思っています。そのためには、教職員の資質向上を図り、子どもたちの育成に強い信念を持って指導に当たってもらいたい。私はそのように考えております。 次に「2.学校教育について(1)金銭教育・年金教育は現場でどうなされているか」に対してお答えします。 小中学校では、学習指導要領に国語や算数などの各教科について学ぶ時間が定められています。定められた教科以外でも総合的な学習の時間などが設けられており、教科以外にも様々なことを学習します。福祉や郷土に関する学習もその一つです。議員御質問の金銭教育については、教科書でも学ぶ内容となっています。小学校では高学年の家庭科において、お金の大切さや計画的な使い方について学びます。社会科公民分野で税金について学ぶ場面では、外部講師を招いて租税教室を実施するなど、身近な問題として指導が行われています。中学校でも同様に、家庭科や公民の授業で学習することが定められています。また、年金教育については、中学校の公民で社会福祉を学ぶ場面で年金制度についても学習しています。 次に「(2)環境教育についてはどうか」に対してお答えします。 環境教育についても学習指導要領に定められた範囲で、小学4年生の社会科でごみ処理の仕組みや水道の仕組みなどを学び、理科などで地球環境保全の必要性など環境に関する学習を行っています。中学校では、社会科や理科だけでなく、技術科でも環境問題などに触れることになっています。授業で学んだことについて理解を深めるため、各学校において清掃活動を実施したり、社会科見学などで関連施設を訪問したりするほか、河川学習や自然体験教室など町の豊かな自然環境を体験しながら、環境保全についても学んでいます。 次に「3.生涯学習について(1)環境教育についての取組はどうか」に対してお答えします。岡垣町では、誰もが、自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、いつでも自由に学習機会を選択して学び、その成果を地域に還元することができる社会を目指すために生涯学習を全庁的に推進しています。教育委員会では、社会の情勢に沿った新たな住民ニーズの把握に努め、出前講座の企画や公民館講座など住民の皆さんの学習のきっかけづくりに取り組んでいます。議員御質問の環境教育についても、公民館講座若潮学級では、三里松原の今とこれからやごみ問題の未来を考えるなど、毎年、環境をテーマとした教養講座を盛り込んでいます。また、出前講座では、環境・生活分野で10講座のメニューを準備し、環境教育や啓発に取り組んでいます。また、先ほども述べましたとおり、生涯学習を全庁的に推進しており、環境分野については、住民環境課による環境問題講演会や環境リーダー養成講座、産業振興課による松葉かきなどの三里松原保全の取組など、様々な部署において環境問題に対する取組が進められています。現代社会の変化は目まぐるしく、私たちが豊かな生活を過ごすためには、新しい知識や技術を学ぶ必要性はますます高まっています。今後も、教育委員会が住民の要望や社会の情勢に沿った新たな分野の生涯学習について、積極的な把握に努め、様々な課題解決に向けた取組を行っていきます。 ○議長(森山浩二君) 4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) 大体、時間内に私の演壇での述べたいことと、それから答弁を町長から、また教育長から頂いた、大体時間内に。 先に約束しとったんで、これ、ふくおか市民政治ネットワーク岡垣というところから出された2部の、これ私はたまたま手に入れたんですけど、執行部の特に教育長は、このネットワークから出されたVol.39と、これVol.84かな、進む環境破壊、海に漂うマスクとかね、公害対策アクション、2020年夏、地球の悲鳴が聞こえてきます。活動報告の中で、気候変動非常事態宣言ですね。それから、私が今回のテーマに沿ったところでは、海洋プラスチック問題、私たちにできることですね。それから、こちらのほうは、菅総理大臣は私が目指す社会像とかっていうのが書かれております。参考までにぜひ読んでいただければいいのかなと思います。これは市民目線というんですかね、どちらかというと女性が多いのかなと思いますけど、町民目線、市民目線は何を心配しておるのか書かれておりますので、ぜひ執行部の皆さんも、これ1,500円、カンパと、年間ですね、1,500円、カンパで。多分、安里議員はカンパも取らずに皆さんにお届けするんじゃないかなと思います。私の言いたいことがこの中にもやはり書いてありますね。 それで、町長からお答えをいただいた中で、私もかれこれ議員生活26年の間ずっと、宮内現町長と職員のときからずっと付き合いを続けてきて、感慨深いもんがあるんですが、12年前の今時分、広渡議員と宮内町長と駅頭に立って、海老津駅始発の列車に合わせて、朝、駅で挨拶したことがあります。それで端的に、僕は自分の選挙では駅に立ったことないんですけど、宮内町長側でそうでない広渡議員、私の後ろにおります。ちょうど宮内町長が私の前におって、広渡議員が後ろにおるんで、感慨深いもんがあるなと思いながら、寒かったなちいうのが記憶にあります。それで町長、寒かったどうかだけ答えてください。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 朝早いから、寒かったです。今も寒いと思います。 ○議長(森山浩二君) 4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) 俺は漁師の息子やから寒くなかったち言われるかと思ってましたけど、宮内町長に贈る言葉として、私、演壇でも述べましたが、少しエンジンをスローにして、波津の港に、今、岸壁があって、岸壁の中に入って行こうとされとるときかなと。ただ、いつでも出れるようにはしてるんではないかなというふうに思っております。 それで、町長は一町民としてと言われましたが、夫として、またじいさんとして、それからまた漁師として、波津というところは兼業、いわゆる漁と農業とそういう地域だったと思います。ビワを作る農民として、これからが大事です。地域のおさとして、長じゃないですよ、区長とかそういうレベル。地域のおさとして、また町の歴史を知る、50年間勤めたんですから、50年前のことも御存じだと思います。昔の役場のことは御存じかどうかは別にして、町のおさとして、地域のおさとして、健康に留意されて御活躍を願うように。私が困ったときには、一町民として相談に参りたいと思います。ここで、教育長、町長に、個人的にいろいろと聞こうかと思ってましたけど、私の何ていうんですかね、徳のなさで町長にエールを送って、この場での質問は終わりますけど、個人的に、後、教育長にやかましく教育長室に行って言おうと思います。 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ○議長(森山浩二君) 佐々木教育長。 ◎教育長(佐々木敏幸君) ○○○○○ ○議長(森山浩二君) 4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○終わります。(69ページに取消しの申出あり) ○議長(森山浩二君) 以上で、4番、曽宮良壽議員の一般質問は終わりました。……………………………………………………………………………… ○議長(森山浩二君) ここでしばらく休憩します。なお、再開は、14時50分の予定とします。午後2時29分休憩………………………………………………………………………………午後2時50分再開 ○議長(森山浩二君) 再開します。 8番、安里雅恵議員の発言を許します。8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 皆さん、こんにちは。8番、ふくおか市民政治ネットワークの安里雅恵です。議長の許可を頂きましたので、通告書に従い、災害時における新型コロナウイルス感染症対策について質問いたします。 昨年末、感染者が出始めた新型コロナウイルス感染症は瞬く間に全世界に広まり、1年がたとうとしている今も感染者数は増加し続けています。新型コロナウイルス感染拡大が続く中で地震や洪水などの災害が起きれば、災害からは命を守れたのに避難所で感染が広がり、命に関わる事態も想定されます。 国土交通省によると、梅雨時の大雨や台風で氾濫危険水位を超えた河川は、この5年間で5倍に増えたとの報告があります。全国どの地域を集中豪雨が襲っても不思議ではなくなっています。福岡県でも平成27年5月の水防法改正を受け、想定最大規模降雨による洪水浸水想定区域の公表を進めており、岡垣町の矢矧川水系も令和元年5月に洪水浸水想定区域図が公表されています。ハザードマップも新しく更新されます。災害時のハードとそしてソフトの両面での早急な対応が求められております。町民の命を守るため、これまでの対策に加え、新型コロナウイルス感染症に対する対策も早急に求められています。 感染症の波が訪れ、今まだその対応が現在進行中であることは重々承知しておりますが、災害は人間の都合に合わせてはくれません。令和2年の台風10号の経験から浮かび上がった避難所運営の課題への対策を進めるとともに、町の災害対策に合わせ感染症対策を周知する必要があります。 (1)感染症流行時における避難所運営について、①台風10号の豪雨を経験しての評価についてお尋ねします。 風水害時の初動体制についてお聞きしたいと思います。台風や豪雨の場合は、被災者だけでなく、被災する危険性がある多くの町民が激しい雨風の中、避難行動を取る可能性もあります。災害対策本部の設置や職員の参集、避難所開設といった初動体制の整備が重要課題であります。避難所に到着した人から、いち早く屋根の下に入ってもらうことを最優先する受付や名簿の作成の在り方など、台風10号のときの初動体制に関する評価をお聞かせください。 ②に感染症対策、それに関わる用品についてお尋ねいたします。 避難所での感染症対策用品の整備についての考え方や取組について伺います。マスクなどの衛生用品は流通が始まっているとはいえ、今後災害やまた新型コロナの感染の拡大、そういったものに備えて、全国の自治体や国民一人一人が備蓄していくことが予測されます。そういった状況の中で、災害時用の衛生用品の備蓄についてはどのように確保しているのでしょうか。 また、受付の際に、避難者の体調をスムーズにチェックするためのサーモグラフィーや非接触式体温計、避難所での接触や感染を予防するのに有効なつい立てや段ボールベッド、軽症者などが滞在する部屋の担当職員の防護服など、感染症対策用品を備える必要があるかと思いますが、その点をどのようにお考えになっているかお聞かせください。 3点目に医療との連携を。町の災害対策本部や避難所と医療との連携に対する見解をお聞かせください。 重症者は既に病院やホテルなどの隔離療養施設につながっていることが前提でありますが、この3月・4月のように、重い症状が出ていながら検査が受けられずに自宅療養しなければならない人が少なからずいるような状況が起きるかもしれません。また、感染拡大期や普通の風邪が流行する季節には、軽症者だけではなく感染を疑う人が増加し、相談して指示を待っていては避難が間に合わない状況も予想されます。 そこで、感染者やまた感染が疑われる人も、どうしてもというときは躊躇なく避難所を利用できるように、町はどのように対策を練っているのか教えていただきたいと思います。 4点目、住民の理解を得るために。町民への分かりやすい情報提供と周知の徹底の必要性についての認識をお尋ねいたします。 町民の自助を強化するには、また町民が一人一人備えるためには、町からの分かりやすい情報提供と周知の徹底が不可欠であります。既にホームページやまた町報、でんたつくん、SNS、様々な媒体を利用して注意喚起を行っておりますが、大人だけではなく、外国人の方やまた子どもたち、誰にとっても分かりやすく、実際の行動に結びつきやすいように、易しい日本語や表現を活用するなど、工夫がもっともっと求められていくかと思いますがいかがでしょうか。 以上の4点をお尋ねしたいと思います。あとは自席から伺います。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 安里議員御質問の「1.災害時における新型コロナウイルス感染症対策について(1)感染症流行時の避難所運営について変更した点」についてお答えします。 近年、梅雨や台風などの出水期においては、各地で局地的大雨や集中豪雨が観測され、河川の氾濫やがけ崩れなどにより、多数の人的被害や住宅被害が発生しています。 特に、今年は新型コロナウイルス感染症が全国的に拡大する中で出水期を迎えることになり、避難所における感染症対策の重要性を認識する機会となりました。 そこで本町では、国、県から出された感染症対策に関する通知に基づき、避難所の3密の回避、避難所の衛生対策の徹底、避難者が新型コロナウイルス感染症を発症した場合の対応、避難所運営を行う職員等の安全確保などを取りまとめた基本方針を作成し、避難所開設の準備を進めました。 避難所の3密の回避の取組では、感染リスクを避けるために親戚や友人の家などへの分散避難を広報おかがきやでんたつくんを通じて住民に周知しました。また、避難所では避難者が十分なスペースや人との距離を確保できるようにレイアウトを検討し、発熱や咳などの症状が出た人のための専用スペースやパーティションなどの必要な資材を確保しました。 次に、避難所の衛生対策の徹底では、アルコール消毒液や非接触型体温計などの必要物資をリスト化して準備し、事前に関係課の職員でシミュレーションを行うなど受入体制を整備しました。 そして、避難者が新型コロナウイルス感染症を発症した場合の対応、避難所運営を行う職員等の安全確保では、新型コロナウイルス感染症の疑いがある避難者が発生した場合に備え、保健所との連絡体制や当該避難者の隔離方法、対応する職員の防護体制を整備しました。それでは、災害時における新型コロナウイルス感染症対策について、4項目の質問を受けていますので、1つずつお答えします。 最初に、「①令和2年台風10号の豪雨を経験した評価について」です。 大型で非常に強い勢力で九州に接近することが予測されていた台風第10号では、多くの避難者が想定されたため、早い段階から情報収集に努め、最接近の3日前から避難所開設や分散避難を周知しました。また、東部・中央・西部公民館に加え武道館とサンリーアイも避難所として開設する中で、感染防止の徹底を図るため、避難所運営に従事する職員も増員しました。東部公民館での受入可能人数が上限に達する見込みとなった際には、でんたつくんで別の避難所への避難を呼びかけるとともに、町民体育館の開設準備を整えるなど、早めの対応ができたと感じています。 しかしながら、今回は台風という災害が発生する時間帯がある程度予測可能な中での対応であったことから、近年頻発する突発的な局地的短時間豪雨災害が発生した際でも迅速に初動対応が行えるように、全庁的な防災体制の構築に継続して努めていきます。 次に、「②感染症対策用品について」です。 避難所で使用するパーティション・テントなどの資材やアルコール消毒液・非接触型体温計などの衛生用品は、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して確保しました。これらの感染症対策用品は、計画的に備蓄を進めていく予定としていますが、大規模災害時にも対応できる備蓄体制を構築するためには、町の公的備蓄だけではなく、住民による備蓄の取組も重要となります。今後も水や食料品に加え衛生用品の家庭内備蓄が進むように啓発に努めていきます。 次に、「③医療との連携について」です。 避難所における新型コロナウイルス感染症への対応は、避難者を受け入れる際に健康状態を確認し、発熱などの症状がある場合は、専用スペースでの滞在となり、その後、保健所に連絡し、対応方法を確認する体制としていました。なお、11月から発熱などの症状がある人の受診方法が変更され、まずはかかりつけ医に相談することになったため、今後は医療機関とも連携を図りながら、円滑な避難所運営に努めます。 最後に、「④住民の理解を得るために」についてです。 災害時に被害を最小限に抑えるためには、普段から災害への備えを十分に行い、自らの判断で避難行動を取るなど、自分の命は自分で守るという自助が重要となります。この取組を強化するには、町からの情報発信が重要であると認識しており、自宅の災害リスクを把握し、取るべき行動が確認できるようにハザードマップを全戸に配布しています。 また、町内に居住する外国人にも分かりやすく情報を伝えるため、町公式ホームページで県作成の易しい日本語を使用した外国人向けの防災ハンドブックの活用や防災メールまもるくんへの登録を呼びかけています。 今後も、平時からの災害への備えや災害発生時の迅速な避難行動につながるよう情報発信に努めていきます。 以上この場でお答えしまして、あとは自席で質問を受けながらお答えしますので、よろしくお願いします。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 台風10号のときは、避難所を何か所か開けられましたけれども、避難所を開ける順番というものはありますか。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) 避難所の開設の順番という御質問です。災害の規模や発生場所などにより対応は異なりますけども、最初に開ける第1段階としては、東部公民館、中央公民館、西部公民館を開けるようにしております。次、第2段階としましては、武道館の柔道場、剣道場、それとサンリーアイのウエーブアリーナを開設いたします。次に第3段階として町民体育館、小中学校の体育館の開設を想定しています。 なお、福祉避難所として、いこいの里の開設につきましては、一般の避難所での生活において特別な配慮の必要な人がおられる場合に、必要な支援の内容等の確認、受入れの調整を行った上でいこいの里を開設する予定としております。 また、第3段階までの避難所の開設で受入れができない場合につきましては、情報プラザ人の駅や地域交流センターの開設を検討していく予定にしております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 今回は、コロナの感染症対策を考えた上で避難所を開設したんですけれども、それぞれの受入人数はどれくらいなんでしょうか。そして職員体制はどうなっているのか教えてください。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) 台風10号のときということですか。(「はい」と呼ぶ者あり)それぞれの避難所ごとに申し上げます。東部公民館が15世帯27名、中央公民館が16世帯31名、西部公民館6世帯9名、あと武道館が14世帯28名、サンリーアイのウエーブアリーナが27世帯57名、いこいの里が3世帯4名、合計81世帯156名の避難がございました。(「収容人数」と呼ぶ者あり)収容人数、すみません、受入収容人数ですね。すみません、訂正します。 西部公民館が34名、中央公民館が60名、東部公民館が62名、この第1段階で156名を想定しています。第2段階の武道館とサンリーアイが184名、208名、合計392名。あと第3段階で、内浦小学校40名、吉木小学校60名、海老津小学校50名、山田小学校70名、戸切小学校40名、岡垣中学校72名、岡垣東中学校60名、これいずれも体育館での想定をしております。それと、町民体育館が90名、第3段階での合計が482名です。それと福祉避難所、いこいの里ですが50名です。情報プラザ人の駅が90名、地域交流センターが30名で、全体で1,200名を想定しております。 あと職員体制ですけども、受付なり誘導の職員をそれぞれの避難所に4名配置することを想定しています。ただし、夜間は避難してくる方がおられませんので、配置職員を減らすなどして対応をしております。いずれも避難所の収容人員にはもう限りがありますので、今のところはそういうふうな想定をしております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 通常のときよりも収容人数はかなり少なくなっております。そして、今回実際に避難された方も150名というふうに先ほどお話いただきましたが、受付やまた誘導で、何か大変であったとか困ったことなどあったでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) 先ほど1か所当たりに4名の配置と申し上げましたが、実際に避難者が受付に並ぶというような状態というのは、今回発生はしておりません。ばらばらな時間帯で来られますので、特に大きな問題はございませんでしたが、初めに、設置の際にかなりパーティションを組み立てたりとか、ブルーシートを敷いたりとか、そういうところで設置に対する時間は随分かかったということです。以上です。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 会場をつくる、設置などもその4名の方でされているんですか。それとも、そのときは応援が来て、もう少し多くの人数で場所をつくっているんですか。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) 当初4名で予定はしていたんですけども、実際、その施設にいる職員などにも手伝っていただいたり、特にサンリーアイのウエーブアリーナにつきましては、サンリーアイの職員の皆さんにも随分手伝っていただいて設置をいたしました。以上です。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 今回、結構早い段階から、東部公民館がいっぱいですという案内をでんたつくんで聞きました。もし、後から、その放送を聞く前に東部公民館にいらっしゃる方がおられたとしたら、もう東部公民館はいっぱいですよ、入れませんよ、次の所に行かれてくださいと言われるだけなのか、それともそこにいらっしゃる職員の方が、次の避難所まで送ってくださるのか、教えてください。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) 避難所に行ったのに入れないという場合の対応ということです。もし車で避難者の方が来られてましたら、車で別の避難所を案内するような形になるかと思います。 ただ、交通手段のない方や特に移送が必要と判断される避難者につきましては、状況に応じて職員による移送、また社会福祉協議会の協力を得ながら、社会福祉協議会の車両を活用するなどして、移送することを想定しています。以上です。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 非常に安心しました。なんか、せっかく避難してやれやれと思っているのに、もういっぱいですといったときに、どういう対応がされるのかというのは、私の周りで時々上がる話であったので、今度から町がちゃんと対応してくだるということをきちんと言えるので、本当にありがとうございます。 次に、感染症対策用品についてお尋ねしたいと思いますが、備品の内容と、できましたらどれくらいの数を備えているのか、教えてください。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(秦啓君) 感染症に関する備品ですが、東部公民館、中央公民館、西部公民館の防災倉庫に保管しております。コンテナのほうに入れておるわけなんですけれども、マスクが大体100枚、それと体温計が非接触型1本、それと脇に挟むやつですか、これが3本、それからアルコールの手指消毒12個、それ以外に防護服ですね、それとフェースシールド5枚、こういったものをまず先ほどの備蓄倉庫に入れさせていただいて、それ以外の部分については、健康づくり課のほうの倉庫のほうで、サージカルマスクですね、2万枚程度、こういったものも備蓄をしております。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) このほかにも、それぞれのところに避難所に、毛布とかそういったものは置いてあるんでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) 避難所につきましては、使用頻度が、先に開設する可能性の高い東部・中央・西部公民館といこいの里につきましては、一定程度の数を、毛布とかも置いております。すいません、それぞれに配置している毛布の枚数まではちょっと、今、カウントしておりません。以上です。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) どれくらいの備蓄があって、それぞれどこに何があるかということは、もちろん町としてよく知っておられると思います。その備蓄品を使用するとき、出すときは、どなたがどのように決められるんですか。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) 備蓄品の使用の許可権限者ということです。備蓄品の使用は、基本的には災害対策本部で決定しています。災害対策本部の実施責任者は本部長である町長となります。実施指示者は地域づくり課長ということでしております。 ただ、災害対策本部設置前に備蓄品を使用する必要がある場合につきましては、状況に応じて適宜判断し、使用した後に本部長である町長に報告をしております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 今日、本当は、避難所に行くときにどういうものを持ってきてくださいと町が言われているか用意しようと思ったんですけど、用意している時点で疲れ果ててしまい、ここにはないんですが、避難するときにもちろん必要なもの、身の回りの薬であったり、マスクや最小限必要なものは持って出たいと思うんですけれども、毛布であったり大きいものは、お年をとっている方、それから足のない、足のないというのは車がない方、移動手段のない方にとっては、大変な荷物であります。そういった場合は、何か町は支援してくださる考えはおありですか。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) 備蓄品につきましては、当初、避難所を開設するときに、自主避難所として開設をしておりますので、その中では議員が言われるとおり、水、食料、または毛布類とかも御持参くださいということで周知をしております。 ただ、おっしゃられるように高齢の方であったり、そういう荷物を持ってくるのが困難という場合でありましたら、当然、避難所で備蓄している毛布や食料、水ですね、その辺の供給は、提供はしていきたいと考えております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 避難所に持って行く荷物を何人かで確認したときに、若いお友達は、この制度はとってもいいねというふうにおっしゃっている方もいました。本当に必要な方が避難所で毛布を使えるようになったら、自分たちは車もあるし、そして持って行く余裕、力もあるので、いい制度だというふうに話しておられました。 一方で、お年を召している方は、やっぱり避難しようかなと思ったんだけれども、荷物を考えたときに行き切れなかったという方も実際いらっしゃいます。なので、そういう方もいざというとき、今回10号のときは何事もなかったんですけれども、本当に必要なときに、さっと避難できるような、町のお知らせの仕方であったり、準備があるということをぜひ必要なときにはお知らせしていただきたいと思います。 そして3点目は、医療との連携ということをお尋ねしたいんですけれども、感染者、私たちコロナの、新型コロナウイルスの真っただ中にいるんですけれども、正直、誰が関係者で、そして誰がそうでないかというのは分からないわけです。というのは、無症状の患者もいるということを聞くときに、自分もいろんなところに出ていき、人と会いますので、自信がない部分はあります。そんなときに、避難をする場面になったとき、町がどのように対応しているのか、そしてちょっと熱っぽいんだけれども、避難所に行ってどうなるのかということを教えていただけますか。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(秦啓君) 避難所での新型コロナウイルス感染症の防止対策については、まず準備段階のほうから、保健所と協議を重ねまして協力体制を整えております。仮に感染者が避難所に避難されてきた場合については、保健所のほうに連絡をしまして、保健所が医療機関のほうに搬送するという等の手続については、手順を決めております。 また、11月から発熱等がある方については、まずはかかりつけ医ですね、医療機関等に相談、連絡することになっておりますので、医療機関等との相談連絡体制については、協力体制というのは取れているというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) どういう状況であっても、避難することに躊躇することがないように、ぜひ対応をよろしくお願いしたいと思います。 そして、4番目でありますけれども、ここが一番言いたかったことでありますが、その一つ一つの事柄を住民に理解していただかないといけないと思います。住民の方によく知っていただかないといけないと思います。どうしてそう思ったかといいますと、今回のコロナの感染症の対策のために避難所運営が変わりました。そして、そのシミュレーションを皆さんがされているというのをホームページで拝見しました。その実際にシミュレーションをして、そこでの気づきであったり、また反省点だったりというものは何かあったでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) シミュレーションの、先ほどちょっと答弁したかと思いますけども、人員体制などについては、今4名としておりますけど、もっと人がいるんじゃないかとか、そういうところは気づいた点ではあります。 避難所の制限といいますか、その辺を住民の方に御理解いただくという点では、早めの分散避難、これはもう国、県も実施しておりましたが、友人、知人宅、答弁書でもありましたように、友人、知人宅への避難というのも、当然、その避難所の収容人員に制限がありますので、その辺を早めにでんたつくんなり、今年は広報の特集号が6月号でも呼びかけましたし、広報の7月号でも、そういう分散避難の呼びかけというのを広報で行っております。その中で、ホームページとかにも当然、周知をして載せておりました。 また、避難所への衛生用品の傾向などについても、そういう感染症対策についても住民の皆さんの御理解と御協力が必要でありますので、御理解、御協力をお願いしたいと考えております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 私も6月、7月、様々な機会を通して分散避難ということを町が発信してくれたので、こういう避難方法もあるんだということに気づきました。ホテルであったり、また友人、知人宅、そして最終的には避難所という選択肢があるということを知りました。それは、何回も町が発信してくれたので、どこかで引っかかったわけです。けれども、絶えず発信し続けて、いろんな場面で誰が引っかかるか、その情報をキャッチできるか分からないので、ぜひ何度となく発信し続けていただきたいと思います。 そして、私たちが自主的に避難するために準備したり考えたりできるのは、町が公助という部分できちんと備えをしてくれているから、じゃあ私はこうしよう、ここの部分を準備しようと考えられると私は思っているんですけれども、町長はどのようにお考えですか。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 避難所の避難の在り方です。今回、台風10号については、非常に最近に大型の台風という情報が早くから入っておりました。3日前から十分準備する期間はありました。そういう状況でありましたけども、災害、特に豪雨災害等については、いつどこで集中的に豪雨が発生するか分からないと。そんなに3日も先の情報というようなことではないというふうに思うんです。早くて1日前くらいというような状況、あるいはずっと豪雨は梅雨等で長く、降り始めからの雨量が数百ミリというような段階であれば、そういった対応も準備できますけども、災害の在り方、特に緊急に避難しなければならないというときについては、やはり情報を気象台から、県の情報等も含めて、早く情報を住民の皆さん方にお知らせすると。 その中で可能な限り避難をしていただく、その避難に当たっては、コロナとか感染症も十分に配慮しながら、安心して避難できる体制を、我々側としては、受け入れる側としては、そういった避難の環境の整備をきちっとやはりしておく必要があろうというふうに思うんですね。 そういう我々の体制の準備と、そして住民の皆さん方一人一人が、災害についてのやはり自らを守るという、そういった日頃からの認識とか、そういうこともまた大事であろうというふうに思います。災害が非常に、あらゆる災害が、台風をはじめ集中豪雨、地震、いつどこで起こるか分からないという状況でありますから、そういう最近の状況を、やはり住民の方が一人一人が十分に認識、理解をしておく必要があろうというふうに思います。そしてまた、災害に対する避難所も含めて、様々な情報を日頃から行政として、地域住民に発信をしていくという状況が本当に大事であろうというふうに思います。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。
    ◆議員(安里雅恵君) 一人も取り残さない防災をぜひ目指していただきたいと思います。 そして、感染症に対応した避難所運営のシミュレーション、その練習は6月ぐらいにたしか行われていたと思います。結構早い段階で町はその準備を整え、そしていたんですけれども、残念ながら、多くの人そのことを知らない。そのことに対してどうお考えですか。町がちゃんと準備を整えているということを町民があまり知っていないということに対して、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) 住民の方への町の体制整備の周知が遅かったのではないかという御質問かと思います。実際、その避難所運営のシミュレーションについては、広報に掲載したのが今年の8月号ですかね、少し遅かったかとは思いますけども、今後もそういう自助力の強化を含めたところで、機会を捉えて様々な媒体を活用しながら、情報発信を早めに行っていきたいと考えております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) 私が言いたかったことは、せっかく準備し、いい取組をしているのに、町の人がそれを知らない、8月の広報で載せてお知らせした、またはホームページで載せたというのは分かりました。ただ、それを多くの方があまり意識していないというか、読み飛ばしていたり、知られていないということに非常にもったいなと思うんです。紹介下手というか、伝えるのが、もう一段こう工夫があってもいいんじゃないかというふうに思いました。 この避難所運営や、またこういう防災に関して、やはり当事者である町民をうまく巻き込んでいくことが大切ではないかと考えております。実際に八幡西区であったり、また芦屋町は、この感染症対策のための避難所運営のシミュレーションを、職員だけではなく学校であったり、また町の町民であったりという、もう少し枠を広げてシミュレーションをしております。せっかくいい取組をしているんですから、もう少し枠を広げて知ってもらう、町民に紹介をするというわけではないけれども、その中に加わってもらって広げるということはどうでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 廣渡地域づくり課長。 ◎地域づくり課長(廣渡要介君) すいません、先ほど私、8月と申しましたが、6月に広報掲載とホームページに感染症対策とシミュレーションの実施については、住民の方向けにお知らせをしておりました。訂正いたします。 また、こういう自助・共助の重要性につきましては、本来、今年の5月に防災講演会を校区コミュニティと予定しておりまして、今回、新型コロナで延期となりました。来年年明け、また2月に再度その自助・共助の重要性について、住民の方に理解をしてもらうため、深めてもらうために、再度開催を予定しているところであります。今後も住民の皆様向けにこのような情報発信を再度強化して実施していきたいと考えております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 8番、安里雅恵議員。 ◆議員(安里雅恵君) コロナによって、いろいろなことが止まってしまい、企画していた防災についての講演会も、また再度企画し直しということかと思いますが、ぜひ、この岡垣に住んでいる人に伝わるように、もう一段工夫をして、お知らせをしていただきたいと思います。 そして、一人も本当に取り残さない防災ということを、ぜひ大切にしていただきたいと思います。以上で終わりにいたします。ありがとうございました。 ○議長(森山浩二君) 以上で、8番、安里雅恵議員の一般質問は終わりました。────────────・────・──────────── ○議長(森山浩二君) 以上で本日の日程は、全部終了しました。 本日は、これにて散会します。起立、礼。午後3時37分散会──────────────────────────────...